劇場公開日 2006年9月23日

「【ありそうな風景】」ストロベリーショートケイクス ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【ありそうな風景】

2021年2月26日
iPhoneアプリから投稿

石ころの神様。
イラストのなかの神様。
風水と占いの神様。
棺桶のなかで想う神様。

要らぬ願いを叶えてみたり、
消えてみたり、
叶えるふりをしてみたり、
ほんのちょっとだけ叶えて、課題を突きつけてみたり。

この作品は、抑揚を抑えた演出のなかで、僕達に想像して欲しいんじゃないかと思う。

都会で生きる女性の生きづらさや、孤独、そして、寄り添う感じを。

どんな葛藤や、苦しみがあるのかを。

何気ない日常に潜む、孤独や悲しさは、みな同じではないのかを。

「東京でためた涙を海に流すんだ」
「あなたもちゃんと泣きなよ」

孤独な女性に向けた率直なメッセージだと思う。
(男性だって泣きたい時はあるよ)

「神様なんていないよ」

でも、実は、寄り添う誰かを用意してくれてるかもしれない。

僕は、なんか好きな作品です。

※ 最近、好きなドラマがあって、NHKの「ドリーム・チーム」と、フジTVの「その女、ジルバ」は、女性の生きづらさと、寄り添い、そして、生き抜く感じが、とても良い。
配信でも観れると思うので、よかったら観てみて下さい。

ワンコ