劇場公開日 1999年5月29日

「【”君は赤穂浪士47士の決死の物語を知っているか!”今作は東西冷戦が表面上集結した中、職を失った元CIA、元KGB、そしてIRAが”スーツ”を求めて争うアクション映画である。】」RONIN NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”君は赤穂浪士47士の決死の物語を知っているか!”今作は東西冷戦が表面上集結した中、職を失った元CIA、元KGB、そしてIRAが”スーツ”を求めて争うアクション映画である。】

2023年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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幸せ

ー 近年は忘れられた感があるが、明日、12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日である・・。今作は表面上集結した東西冷戦により、仕事を失った(雇用主を無くした)元諜報員達の姿を描いた作品である。-

■5人の元CIA、KGBの諜報員達が、謎の雇い主によって、あるブリーフケースを盗み出すという任務のためにパリに集められた。
 大胆なやり口で標的の一団からケースの強奪に成功したチームだが、グレゴール(ステラン・スカルスガルド)が裏切ってケースを持ち去る。
 チームはグレゴーを追い詰めるのだが。

◆感想<Caution!内容にやや触れています。>

・前半はやや凡庸であるが、今作が魅力を発揮するのは、イタリア市内での細き路地でのカーアクションからである。
 ー 更に、今作公開時当時から他作品に影響を与えた、道路逆走シーン等で一気に作品に魅入られる。ー

・元CIAのサム(ロバート・デ・ニーロ)と調達屋であるビンセント(ジャン・レノ)がお互いに命を助け合ったが故に、生まれる絆の過程が良い。
ー サムが、ビンセントを助けるために銃弾を受けた後に、ビンセントが彼を担ぎ込んだ、ジャン=ピエールの手術室で、サムが脂汗をかきながら、自身の身体に打ち込まれた2発の銃弾をビンセントに取り出す様に指示するシーン。正にロバート・デ・ニーロの見せ場である。ー

■今作は、世界的名優、ジャン・レノ、ステラン・スカルスガルド、そしてロバート・デ・ニーロの演技と、激しいカーアクションシーンで成り立っているとも言っても良い作品である。

<ストーリー展開的には、やや瑕疵があるが上記3名の名優が共演した映画であるし、後年の多くの映画に影響を与えたカーチェイスシーンは必見であると思った作品である。>

NOBU