劇場公開日 2016年5月21日

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恋恋風塵のレビュー・感想・評価

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5.0大傑作

2021年1月13日
iPhoneアプリから投稿

映像はどうすれば、透明で純粋な、途絶えることのないメロディを超えた「語り」を創り出せるのか。全ての答えがこの映画にあった。

カメラと人物の距離感と、ゆっくりとしたカメラワークに、監督の奥ゆかしい視線を感じた。
あるがままの風景にも、人の心にも、カメラは決してズケズケ入っていかない。何人たりとも、そこにある風景や個人の尊厳を侵害してはいけないという、自然や人間への敬意すら感じた。

トンネルの多い単線。スーッと夢の中へ導かれるように本編は始まる。
愛を自覚する前から兄妹のように育った若い二人の日常を、鑑賞者がそっと見守るように物語は進む。

たったワンシーンだけ小津安二郎ショットがある。体調を崩して寝込んでしまった彼を看病する彼女は、唯一「彼の目線」で描かれていた。彼女は新妻のように美しく、世界の全てのようだった。

ラストで、昼寝する母を横目に、爺ちゃんとサツマイモの話をする。松葉杖も手作りする爺ちゃんは、自然や精霊に働きかけながら生きている。
すると私は、まるで全ては夢だったような不思議な感覚を覚えた。人間の小さな営みと、魂で感じた愛。一体どちらが夢なのだろう。

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Raspberry

2.5せつないね

2020年8月13日
Androidアプリから投稿

親の意向で結婚させられてた時代なんだろうね。どこの国も郵便局って安定収入なんだね。二人の描写が何とも瑞々しく、青春だっただけに、結ばれて欲しかったよ。

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Yoichiro

3.5少年と優しい風景

2020年5月11日
PCから投稿

淡々とした青春映画と思いきや、割と一点集中型のクライマックスがあって心えぐられる。
終始優しい風景と、ラストの余韻の残し方といい爽やかさと切なさが半端ない

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cokeman_2

3.5あのとき少しは前に進んだのかな

2019年11月20日
iPhoneアプリから投稿

周りばかりが大人になっていくような気がするのは、みんな同じなのかな。大人(に見える)友人も同じことを考えていたのかな。若き日の成長に憧れたり、恥ずかしいくらいの失敗をしたシーンを思い出させてくれる

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Ironout22

4.0せつない

kさん
2016年8月9日
フィーチャーフォンから投稿

悲しい

青春だな〜と思う。

甘くても酸っぱい。

二度と帰らぬ時間。

主人公の少年役の人を調べたら、既に亡くなられていた。

余計にせつない。

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k

4.0みずみずしい描写

2016年7月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

結局は兵役が原因で別れてしまうのだけれど、
至るまでの過程を自然体で描写しているのに、
全然飽きをさせずに役者達の行動一つ一つが、
楽しめました。

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AlexStone

4.0忘れられないショット

2016年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

萌える

ある種の良い映画には、忘れられないショットがあることがありますが、この映画には、そうした忘れられないショットが確実にあったように思います。
物語は静かです。静かですけども、でも十分な手触りをもって物語は流れていきます。そしてその手触りを直に伝えてくるのが、この映画での忘れられないショットの数々だったように思います。
ホンの表情のすべて、酒が入った時のワンの赤ら顔、ワンの祖父の佇まい、ワンの父の硬直、丸まったワンの母。
これらの一個一個を思い出すだけで、涙が出てくるような、そんな映画だったように思います。

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チャーリー

4.0せつない

2016年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

さわやか青春ものかと思いきや、せつない。

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dragonmizuho

5.0謝文遠

2015年1月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

高校生の頃NHKで佐藤忠男がやっていた特選アジア映画で見て以来。当時感じていたかったるさなど微塵もない。本当に全て完璧。緑、電車、駅、線路、広場、少女、おじいさん、子供、少年、制服、Tシャツ、開襟シャツ、青菜炒め、どんぶりご飯、バイク、駅の時計、親父がくれたタイメックスの腕時計。

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ssspkk