劇場公開日 1985年8月3日

「俺はエクスペンダブルだ!」ランボー 怒りの脱出 kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0俺はエクスペンダブルだ!

2020年7月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

Blu-rayで観賞。
最新作観賞に備えて、復習。

前作から3年後に公開されたシリーズ2作目。
ランボーは強制労働に服していた。
特赦をエサに、ベトナム戦争から帰還できない捕虜の調査に駆り出されるのだが、それは偽装作戦だった…
そして、本作ではシリーズ唯一のラブシーンがある❗

脚本はスタローンとジェームズ・キャメロン。
この組み合わせは今となっては驚きでしかない。
前作でベトナム帰還兵の苦境を訴えた(?)スタローンは、今度はベトナム戦争で行方不明となった兵士たちの存在にスポットを当てた。

今作の敵は軍隊だから、戦闘も拷問も前作の比ではない。
スタローンの見せ場が連続する。
超人ランボーのヒロイックムービーという方向性が明確になって、潔い。

本作もまた、悪役がいい。
司令官役のチャールズ・ネイピアが見た目どおりのことなかれ主義の管理職で、にくたらしさがよく出ている。
ランボーのマシンガン乱れ撃ちに陰で震え上がっている姿など、実に分かりやすく溜飲を下げさせてくれる。

現地工作員を演じたヒロインのジュリア・ニクソンという女優は掘り出し物。
強さと儚げな雰囲気が同居していて、アメリカにつれて行ってほしいと懇願されれば、ランボーでなくても心を動かされるだろう。
だが、アメリカでアジア系女優の需要が少ないからか、残念ながらその後の活躍は聞こえてこない。
彼女もエクスペンダブルだった。

それにしても、トラウトマン大佐の無力さと無責任さには呆れる。

そして、弟フランク・スタローンのダミ声の歌で終幕。

kazz