ラヴ・ストリームスのレビュー・感想・評価
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カサヴェテス特集ラスト
にして初めて、全然眠気感じなかった。カサヴェテス耐性が付いたのもあるが、大分観易くなったのは確か。音楽もポップ傾向で、多用が目立つ。しかし油断してると、子どもは逃げ出すわ、動物は買って来られるわ、プールサイドでのローランズはしゃぎのイタさは激痛。これは「こわれゆく女」の続編なのか? 最後は嵐で、これは題名にもある流される果てなのだろうか? バッサリ終わらないと収拾つかなかったのは確かでしょう。
レトロスペクティブ完走のご褒美にトートバッグを買った。ジムザドッグに癒やされました。
残念だが、わからなかった…
2023/8/19 1回目の鑑賞
2023/9/8 2回目の鑑賞
つい先日、鑑賞したことを忘れてしまって
また観に行ってしまった。
初めての映画のつもりで観ていたのだが
あれ、これ知ってるな、観たことあるぞ
が続き、ラブストリームスとわかった。
しかし、前よりも新鮮に観られたような気分だった。
「人生は自殺と離婚と子供を殴ること」
田村正和を彷彿とさせるカサヴェテスの品と軽やかな身のこなし(階段を駆け上がるシーンは最高!)。そしてもはや職人芸とも言える秒で憑依するジーナ。、こらはもう一見の価値あり!
タイトルはカサヴェテスが吐く劇中でのセリフ。これにはゾクッとした。現代だと厚労省の自殺相談レベルだけど、当時は89年のベルリン壁崩壊直前で、冷戦のレーガンとゴルバチョフで核軍縮、ペレストロイカと民主化方向に進み始めて来た頃。要するに信じられるものは、愛ってことよね。そして愛の先にはどうしても忘れちゃいけないのが旧約聖書からお馴染みの彼ら。これはもうテッパンね。
流れて、止まる
解説を読まずに鑑賞したから、あの二人が姉と弟って気付いたのが、終盤前くらい!?
カサヴェテスは役者としての佇まいが渋くて、車を運転しての駄々をこねるシーンは笑えるし、新手のナンパ方式が斬新!?
カーアクションでの無残な二人から、バク宙飛び込み、ミュージカル方式と夢の中で狂っているジーナ・ローランズ。
いや、あれだけの動物をタクシーに詰め込んで、放置したまま去ってしまうジーナ・ローランズは夢じゃない!?
ジーナ・ローランズ、凄い!
眠気を完全に吹き飛ばす緊張感に溢れた映像の連続。アクションなんかではないよ、役者の表情が凄いのだ。「そこにあるはず」の愛を必死で守ろうとして、どんどん壊れて行くジーナ・ローランズの眼が何とも言えない強さを放つ。ただ俗人には重すぎる視線だ。
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