劇場公開日 1997年7月12日

「世界の運命は、一人の戦士の勇気にかかっている。」もののけ姫 Siggy-Oさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0世界の運命は、一人の戦士の勇気にかかっている。

2022年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

私は『もののけ姫』を特異な視点から評価しています。中世の日本で、差別されていたハンセン病患者の心と体を救ったのは、女頭領のエボシであった。彼女は一見、血も涙もない悪女に見えるが、実は現代日本にはいない女性で、男たちから慕われ、尊敬され、しかも暴力団ともいえる組織全体を支配している。女は汚いものという古い固定観念を彼女は克服している。サンだけが突出しているが、彼女も立派な主役である。

茂輝