劇場公開日 1984年7月14日

「なぜか森田芳光作品は自分には合わない・・・」メイン・テーマ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0なぜか森田芳光作品は自分には合わない・・・

2020年11月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 撮影の遊び心はわかる。沖縄で「モーテル行くぞ」といきがっていた健の4WDがあっという間に坂の上に到着するというマジックが素晴らしい。

 ストーリーは最悪。なぜか沖縄へと集結するのも面白くないし。というより、売れている薬師丸ひろ子を魅力的に撮っていればいいと開き直りさえ感じさせる。とにかく感情線さえ上手くかみ合っていれば問題ないのだが、登場人物は皆宇宙人のよう。一応、妻子ある男の御前崎の心理状態はわかるが、他が不明なのだ。しぶきの心も最初はわからない。いつの間に幼稚園の先生を辞めていたのかもわからないし、大阪の御前崎の家にまで押しかける気持ちもわからない。ちょっとくらい好きなだけで行くもんなのかね?まぁ、健の心は大人の歌手・伊勢雅世子(桃井かおり)にフラッと傾いたり、しぶきと結ばれたかったりと地に足がつかないのは当然かもしれない・・・

 まぁ、片岡義男の作品自体もスタイリッシュなところがもてはやされただけで、中味のない小説だと想像するが、ネットで調べると、全く原作にないストーリーだということだった。

kossy