劇場公開日 1985年2月9日

「棺桶」ボディ・ダブル kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0棺桶

2018年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 安っぽい吸血鬼映画に出演していたジェイク。棺桶に入ってるとそのまま気絶してしまうほどの閉所恐怖症。同棲していた恋人が他の男とセックスしている現場に遭遇し、失意のままオーディションを受ける。同じく売れない役者のサム(ヘンリー)が留守番を頼まれてる豪邸にしばらく住むことになったが、覗き見できるご褒美つき・・・

 追いかけて追いかけて、ホテルのエレベータで隣合わせになったりし、海岸近くのトンネルでバッグを盗んだ男に逃げられ息切れしてしまう・・・そしてキスをする二人・・・ その夜、再び望遠鏡で覗き見すると、男が彼女を襲うシーンに遭遇。見事に目撃者にさせられた。

 グロリア(デボラ・シェルトン)が殺され、またもや失意のジェイク。ぼんやりとTVでポルノを見てたら、覗き見してた部屋のグロリアそっくりの腰の動き。「ホリーのハリウッド」というビデオを借り、オーディションを受けたりとホリー(グリフィス)に近づくのであった・・・そして、彼女が男に頼まれて演技したことまでつきとめるが・・・

 円盤状の屋敷も印象に残るし、覗き見されていた豪邸も他の映画で見たことがあるような。とにかく、デ・パルマの敬愛するヒッチコックの『裏窓』と『めまい』をモチーフにしたミステリー。穴だらけのストーリーなんだけど、ヒッチコックのオマージュがなんとなく楽しい。

 そして、クライマックスで穴に埋められるときに夢オチかと思わせるような最初の棺桶シーンへの挿入。それが見事な切り替えとなる快感。そして、演技にも一皮むけたのか、同じ映画に復帰したり・・・さらにはエンドロール時の映像がそのままボディ・ダブルの説明的なシーンとなっているのが面白い。おっぱいやエロシーンが多すぎな映画なのもしょうがないか(笑)

kossy