劇場公開日 1978年9月2日

「キャリーに次いで」フューリー(1978) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0キャリーに次いで

2019年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

、『キャリー』に続き超能力モノを作ったデ・パルマ監督。
 ピーターはかつての恋人(?)に助けを求め、息子ロビンの捜索も手伝ってもらう。彼女の娘ギリアン(アーヴィング)も超能力者で、人の心を読むことができる。映像がパッと浮かんできて、読まれた相手は出血してしまう恐ろしい超能力だ。母親はギリアンを超能力研究所に入れるのだが・・・

 脚本も悪いのだろうけど、最近の映画と比べると、場面の切り替えがゆったりし過ぎているため緊迫感がない。それでもギリアンが所長から心を読むシーンは凄い!フィルムの細切れストップモーションと2重撮影。これにはビックリさせられる。

 ロビンの超能力はサイコキネシス。なんだか『キャリー』と同じで工夫がない。それよりも逃亡させないために女教師をあてがってるという設定が何とも・・・うらやましい?

 ピーターの親友でもあり、超能力を悪用しようとしていたチルドレス。その屋敷にたどり着いたはいいけど、能力に目覚めてしまったロビンは死に、ピーターも後追い自殺のように屋根から落ちる・・・そして残ったギリアンを利用しようとするチルドレスだったが、さすがに心を読んでしまうギリアン。“You go to hell”と青い目を光らせチルドレスを爆破!!シュールというか、バカバカしいエンディング。

 途中の長いスローモーションシーン。これに長回しを絡めるとデ・パルマの真骨頂なんだろうけど、ダラダラしすぎ。なぜか音楽がジョン・ウィリアムズで悲壮感を盛り上げてくれた。

kossy