劇場公開日 1999年12月11日

「精神に闇を抱えるネガティブな展開に、とびきりのアクセント。」ファイト・クラブ アルさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0精神に闇を抱えるネガティブな展開に、とびきりのアクセント。

2022年3月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

【ファイトクラブ】という脳内のアドレナリンが溢れんばかりの設定。丁寧に仕上げた脚本が秀逸で、幾重にも重ねた伏線がとにかく素晴らしい。そこに演出での完璧な盛り付けで、"娯楽"と"作品"を見事に融合させ珠玉のエンターテイメントに。

ボーっと観ているとどんどん見逃してしまう、追いつけない程の伏線の連続が心地良い。何処で気付くかは鑑賞者それぞれ、だからこそもう一度観たくなる魅力。

【12モンキーズ】で釘付けにさせられたブラッド・ピット再来。言葉に出来ない魅力でタイラーを怪演。相変わらずの色気とワイルドさが堪らない。

それ以上にエドワード・ノートン演じるジャックの変貌ぶりに目が離せなかった。日を追うごとに荒れていく様を見事に熱演。想像を遥かに上回る素晴らしいラスト。PG+12だが、かなりの過激なシーンあり。

『口外してはならない』
この制約(誓約)が全てを物語る、傑作。オススメ。

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アル