劇場公開日 2021年4月30日

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「サイコホラーな一面も」愛のコリーダ Sue Cat Boyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0サイコホラーな一面も

2021年6月29日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

悲しい

楽しい

修復版ということで、

「戦場のメリークリスマス」と合わせて大島渚監督作品が
地元でも連続上映、、、

観てまいりました
🎞📽

なんでもどっかの機関に収蔵されるとかで、
スクリーンにかかるのは最後かも、なんて触れ込みもあり。

「戦場のメリークリスマス」が異常に面白かったので、
その勢いで次に上映だった「愛のコリーダ」も観ることにしたのです。

この作品はエロス作のイメージでとかく語られるようですが、
私はそこまでエロスに注力を注いだ作品とは感じませんでした。

吉蔵と定は
「その部分に惹かれあった」のであって、
ゆえに
情交シーンを情感たっぷりに描いたんだと見ました。

なによりそれを端的に表しているのは、
情交シーンのシチュエーションが
全て違うのです。

それが定と吉蔵の関係性だと。

何より私の目が釘付けになったのは、
構図と色合いが計算し尽くされていることで、

衣装と背景であったり、
情交の対位の画面の対比であったり、

とても面白かったんですね。

あと定のセリフが逐一良かった👄
独特な言葉がやるせない気持ちを振り絞って表していて。

これは私だけがそう感じたのかもですが、

サイコホラーな作品だなぁ、、、とも、、、

言葉、表情、手にする物、進むにつれて
吉蔵も定も共に追い込まれてゆき、、、

そして終いには、、、

エロスの文脈のみで見られているのは
勿体ないですね。

本当に面白かったです
🔪

Sue Cat Boy