劇場公開日 2021年4月30日

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「【”故、松田英子さんの畢生の一作。性愛を映画倫理規定の極限まで描き、世界の映画界に名を遺した大島監督執念の一作でもある。】」愛のコリーダ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”故、松田英子さんの畢生の一作。性愛を映画倫理規定の極限まで描き、世界の映画界に名を遺した大島監督執念の一作でもある。】

2021年3月4日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ー 私にとっては、”愛のコリーダ”と言えば、クインシー・ジョーンズの哀愁溢れるディスコ・サウンドである。
 だが、調べてみると、彼はこの映画に触発されて、”愛のコリーダ”を作ったとの事であった・・。
 ”そんなことも知らないのか!””とお叱りを受けそうであるが、年代的にお許し願いたい。-

■感想
 ・初鑑賞作品である。2000年の、修正なし作品の公開の際も興味なくスルーしていた。

 ・阿部定事件を、モチーフに描いている事も、知ってはいた。

 ・このような作品が、東洋の春画の世界を描いていると思われていたのか・・、等と邪推すると、ちょっとなあ・・、と言うのが当時の今作を観なかった正直な感想である。
 ー 琴の音とか・・、ちょっとなあ・・。

 ◆役者さんについて
 ・後年、現在でも現役バリバリで活躍されている藤竜也さんのインタビューを読んだ記憶はある。確か、衆人環視の中で偽りなき行為を行う際には、相当な集中力が必要であった・・、という内容であったと思う。
 同性としては、驚嘆するしかない・・。

 ・そして、”定”を演じた松田英子さん。
 当時、24歳である。
 驚きである。正に畢生の演技であろう。
 この役のイメージが強すぎて、(それはそうだろう・・。)今作後、スクリーンで活躍される機会は少なく、58歳と言う若さで亡くなっている・・。

<大島渚監督が、フランススタッフと製作し、一世を風靡した作品。(当時のレビュー・・。)
 邦画を代表する偉大な監督は、この後、男色に傾倒していくのだが・・・。
 主演のお二人には、敬服するしかない作品である。
 特に、故松田英子さんに対して・・。>

NOBU
kossyさんのコメント
2021年7月31日

タツヤさんにぜひ使ってみてください(笑)
それにしてもすごい映画でしたね。
海外での評価は“切り取る”点にあったんでしょうけど、日本人としてはポルノ的目線だったのだろうと思います。

kossy