バリー・リンドンのレビュー・感想・評価
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栄枯盛衰
長編だったが、ストーリーはとても分かりやすく、全編通してため息ものだったのは、こだわり抜いたと思える美の映像。特に遠景はまるで一枚の芸術絵画といっても過言ではないほど素敵。また、有名なメロディが断続的に流れることによって展開が読みやすくなり、主人公の流転の生き方を浮き彫りにする感じに思えた。
一方で、ストーリー中、いとも簡単に決闘が行われるのがこの時代の常だったのか、やや気持ちが消沈。栄華と裏腹の特殊階級の非凡さや冷酷さもよくわかった。。
このように、申し分のない映像美、音楽の中で、バリーの野心が招く波乱の半生が、ドラマチックに彩られて行く感じを、たっぷり3時間、堪能できた。
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