劇場公開日 1979年

「三十九夜のセルフリメイク」逃走迷路 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0三十九夜のセルフリメイク

2019年3月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

お話は三十九夜に似ている
手錠に悩まされるくだりまで入っている
舞台を全米横断ものにして、よりスケールアップして良い出来映えの傑作になっている
ラストの自由の女神でのアクションシーンは後年の北北西に進路を取れのラシュモア山のシーンの原型
本作の方がシンプルな分だけ効果的だ
道中にフーバーダムとかの名所をいれるのもサービス精神旺盛

ラジオシティの映画館での上映中の映画の中での発砲と逃げるスパイとの銃撃戦が重なるシーンも面白い
が、無理やり見せ場を詰め込み過ぎ感はある

LA近郊からNYまで全米を横断する各地のパート
に別れており退屈させない
そしてそのパート毎に登場する脇役陣の演技が光っている
特にトラック運転手は心に残った
サーカス団の面々も素晴らしい
目の不自由なヒロインの叔父も良い

そして悪役陣が良い仕事ぶりだ
スパイ団のボスも造形演技とも完璧
何より主人公を破壊工作と殺人犯にした真犯人フライ役の俳優が素晴らしい存在感を示した
戦艦が転覆したシーンをタクシーで横目で見やるシーンや自由の女神でのシーンは見事

ヒロインもブロンド美人で大活躍する
嫌みもなく良い配役だった

戦艦アラスカは実在して戦中に実際に進水就役して太平洋戦争末期には日本と戦っている
劇中転覆している大型船は、NYの港で火災でそうなった客船の事故映像をヒッチコックが撮らせて効果的に使用したという

とにかく楽しめる娯楽作品だ

楽しめる傑作だ

あき240