劇場公開日 2007年6月9日

「生々しさと泥臭さ」アポカリプト 旅人さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0生々しさと泥臭さ

2013年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

前半は、金をかけた再現フィルムのようで、面白みがない。

獲物を捕り、集落を作り、楽しく暮らす。
部族同士が争い、男達は家族のために戦う。

いつの時代なのか、どこの部族なのか分からないくらい時代錯誤ではあるが、このような世界なのだと思いこんでみた。
苦労してまで大人数の生贄を運ぶあたりは納得いかないが、それでもこのような世界なのだと思いこんでみる。

結果、インカ・マヤ文明だったのだが、生贄儀式のあたりは絶対に違う気がする。
このあたりは多大な演出効果が加わり、どうも好きになれなかった。

ただ、後半の逃亡劇は生々しく泥臭く、いかにもメル・ギブソンっぽい描き方に見入ってしまう。
ここにきてようやく、再現映像がエンターテイメントへと変化した。

逃げる者の息使いが苦しいくらいに伝わり、それでも戦い続ける姿に勇ましさを感じた。

しかし、それ以外はよくできた再現フィルムといった印象。
個人的には嫌いではないが。。

旅人