アイアン・ジャイアントのレビュー・感想・評価
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じゅう、ころす
『天空の城ラピュタ』のロボットをモチーフにして、『キングコング』のテイストで物語が進む。どう考えても筋が読めるのだが、泣けてくる。少年とアイアン・ジャイアントが心を通わせ、「じゅう、ころす」という言葉を反芻する。思わず少年の心が飛び込んできて、いっしょになって撃たないでくれと祈ってしまうのです。
1957年の冷戦時代を象徴するかのように、アメリカを侵略する影に怯える疑心暗鬼な大人達。最後には核が守ってくれるだなんて毛嫌いすべきアメリカ人的発想も見え隠れするが、批判的に描いているのでホッとしてしまう。武器を持たないロボットだったら、どんなエンディングを迎えたのであろうと、ふと考えてもみたくなる映画だ。ラストには『スーパーマン』をリスペクトしているが、子ども向けに作られているせいなのか、余計なエンディングだったようにも感じてしまった。
続編とかないの?
「鎌と槌」がプリントされたスプートニクに始まり、耐爆姿勢を教える映画や、白黒テレビなどなど1950年代のモチーフがたくさん出てきて、作品の雰囲気的には大満足。ラストのジャイアントがミサイルを防ぐシーンから、ジャイアントの生存が描写されるシーンまでの流れもよくて、後味の良い作品だった。池のシーンで主人公が「バンザーイ」と飛び込んでる意味をネットで調べてから「バンザイサイパン」のことを知って、そこに引っかかる人もいるみたいだけど、あの時代背景と、言葉の意味をよく知らない子供の無邪気さをうまく表してて上手いなあと個人的には思った。
本編じゃないけど、DVDのメイキング映像で、ジャイアントの声を当てたヴィン・ディーゼルが身振り手振りで紹介してるのは、ワイルド・スピードのいかついオッサンのイメージとのギャップがあってさらに面白かった。
是非みて欲しい
地球に不時着したロボットと少年との交流を描く映画
本当に悪いとこなしの映画だと思います。泣けると聞いて見ましたが、
本当にその通りで個人的にはすごく泣ける映画でした。
少年がはじめてロボットと会うところから始まるのでやはり感情移入しやすい。
おこることなすこと、そして戦いへと発展してしまう様をゼロから少年と見て、
彼の境遇を自分と重ね合わせることができる
主人公のホーガースは正しく優しい心を持つ少年、彼が言葉を使い話しかけたからこそジャイアントの感情や魂を確かにさせることができた
あるシーンで
ジャイアントが人間以外の命と触れ合うシーンがありました
森の中にいたシカです、しかしその後
シカはハンター達の銃によって殺されてしまいます。
そこでジャイアントはホーガースに教えられます、銃は殺すもの だと
ジャイアントは攻撃を与える ジュウ にはなってはいけないのだと感じたことでしょう
攻撃を受けながらも
自己防衛のため反射的に反撃の行動に出ようとするも「チガウ チガウ」
と攻撃を与える殺す ジュウ には
なりたくないというジャイアントの純粋な心があらわれていてとても胸が苦しくなりました。
ですが最後までなぜジャイアントが地球にやってきたかは明かされず
でもそこを考えるのもまた一興だと思います。
表情が豊かでジャイアントの表情なんかとっても良い!子供にも大人にも受け入れられるデザインです。キャラも魅力的でとても良いアニメ作品を見ました、子供は勿論大人にも是非見ておいてもらいたい作品です。
ホーガースになりたい。
ジャイアント、大好き!
(声とかめっちゃステキやし)
この作品は、ホーガースが正しい心根の持ち主だからこその、切ないけれど心が温まるラストへつながっていったんだと思います。
ちゃんと明るいその後への布石で終わるのも素敵です。
彼氏なんていらないから、ジャイアントの友達として側にいたい。なんてね(笑)
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