劇場公開日 2007年12月22日

「コメディ映画の傑作の一つ」俺たちフィギュアスケーター 澤駿さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0コメディ映画の傑作の一つ

2008年8月4日

笑える

楽しい

 久しぶりに、映画(映像)で大笑いした。
 いつ以来だろう?
 キャメロン・ディアスとベン・ステイラ-の『メリ-に首ったけ』を観たときも大笑いしたっけ。
10年振りか・・・。

 アメリカのコメディ映画のすごさをまざまざと感じさせられた。日本ではこの映画は撮れない。日本は、コメディは=(イコ-ル)「お笑い」だと思っている人達が多い。で、(そういう人達は)「お笑い」は低俗なものだと偏見のフィルタ-で見ている。(無秩序な)自由を謳歌してしまった日本人は、コメディというドラマを成立させられないでいる。
 以前は、森繁がいた。伴淳がいた。フランキ-堺が、三木のり平が、・・・渥美清、財津一郎、谷啓・・・そうそうたるコメディ俳優がいて、ストレンジな人間の機微を(体当たりの芝居で)見せてくれていた。

 アメリカは、チャップリン、バスタ-・キ-トンの当時から、サタデ-・ナイト・ライブをはさみながら、現在に至るまで脈々とコメディの精神がたゆまず引き継がれている。ウィル・フェレルもSNLに出ていた一人だが、まだ彼は40歳を過ぎた位なのにもかかわらず、大きな地位と名誉を獲得している。

 (米国の)伝統がなせる業なのか、・・・このジャンルに関しては、日本も負けて欲しくないと思いつつ、(過剰な)人権擁護による孤立社会を生み出している日本には、もう無理なのだろうかと(半ば諦めつつ)、笑いのあとにくる、空虚な一時を味わいながら、この作品のレビュ-を終了します。

澤駿