劇場公開日 2006年1月14日

「誰が一番、有頂天…?」THE 有頂天ホテル mori2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0誰が一番、有頂天…?

2008年9月18日

笑える

楽しい

単純

三谷幸喜監督作品。役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子、生瀬勝久、麻生久美子、唐沢寿明、戸田恵子、原田美枝子、オダギリジョー、西田敏行、伊東四朗、津川雅彦…もおいいかな?こんなとこで。いや、まだまだ他にもおられるんですが…。一体何人“ピンで主役を張れそうな俳優”が出演してるんでしょうか、この映画。で、この中でホントに有頂天なのは…ヤッパリカントクでしょうな~。
 こういうの昔の映画から取って“「グランド・ホテル」形式”って言うんですね。で、これがなかなか面白いんですよ。始まって早々から、客席のあちらこちらから常にクスクス笑い声が聞こえてきてましたから。吾輩も結構クスクス笑ってました。でね、『そろそろ話しも佳境に入ってきたかな~』と思い、何気なく時計を見て驚いた…。その時点でまだ上映開始から1時間も経っていなかったんです!この映画の上映時間は“2時間16分!”こんなのが、まだあと1時間以上も続くの~。登場人物山盛り、場面転換、超スピ~ディ~!台詞、多くて早い。と~っても濃密…つ、疲れる~。結局最後まで、このテンションのまま突っ走ってしまいました、この映画。観終った後、結構しんどかったです。いや、面白かったんですけどね。まるでコッテリラーメンを腹いっぱい食べた後のような、感じがしました(ホントにゲップが出そうでしたわ…笑)。

 ストーリー的には、中盤まではグイグイ引っ張られるんですが、終盤少々強引にまとめに掛かったかな~って感じがしました。チョット無理から腰砕け気味になだれ込んでいってしまったような…、そこら辺が少し残念に感じられました。

 でも、これだけのキャストを集めた映画を、笑いながら観られるなんて、何かとても贅沢なモノを観せてもらった気がします。吾輩、三谷幸喜作品に、これまでそんなに魅力を感じなかったのですが、この人の才能はホンモノだと、改めて痛感させられました。今頃さぞ有頂天なんでしょうね!

mori2