劇場公開日 2006年1月14日

「【”ホテルマンの誇り”有名ホテルに大晦日の夜に集った人々の、嘘、困惑、勘違い、思惑をグランド・ホテル形式で描き出したコメディ。20名を越えるスター俳優を自在に操る三谷脚本の魅力全開作である。】」THE 有頂天ホテル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”ホテルマンの誇り”有名ホテルに大晦日の夜に集った人々の、嘘、困惑、勘違い、思惑をグランド・ホテル形式で描き出したコメディ。20名を越えるスター俳優を自在に操る三谷脚本の魅力全開作である。】

2022年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

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■年越しのカウントダウンパーティーを2時間後に控え、大わらわな高級ホテル、アヴァンティ。
 副支配人の新堂(役所広司)は、別れた妻(原田美枝子)とその再婚相手の”マン・オブ・ザ・イヤー”に選ばれた男(角野卓三)に遭遇。だが、その男は”マン・オブ・ザ・イヤー”に相応しくない写真をコールガール(篠原涼子)に撮られていた。
 一方、国会議員の武藤田(佐藤浩市)は自らの汚職により自殺を考えていた。(けれど、する訳ない。隙あらば、政界復帰を目論んでいる。)
 ワケありの宿泊者たちに振り回される新堂。
 だが、彼はホテルマンとして、客の要望を受け入れつつ、時に毅然とした対応を取る。ー

◆感想

・この頃の、三谷監督の脚本は、入り混じった人間関係を面白おかしく、且つ沁みる内容で描いており、見応えがある。
 但し、バタバタ感は否めず、そこが評価が分かれるポイントになったのかな、と久方ぶりに鑑賞して思った作品である。

・役所広司、佐藤浩市、松たか子、麻生久美子、篠原涼子ら今でも邦画を代表する俳優陣を”これでもか!”と言う位、豪華にキャスティングしている。
ー これが、相乗効果を生んでいるかどうかも、評価の分岐点になると思われる。
  但し、これだけの布陣に見せ場を与えつつ、纏め上げた脚本には頭を下げるしかない。-

<今にして見ると、豪華俳優陣の中でも、際立った存在感を保った役所広司の演技は、流石だなと思った作品でもある。
 ついでに言えば、初見時にはあの筆の達人でありながら、オドオドしている人がオダギリジョーだったとはなあ・・。
 映画は、出来れば面白いと思った作品は2回は観たいよな、と思った作品である。
 だって、出演者多すぎでしょ!。>

NOBU