劇場公開日 2023年12月1日

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「ピアニストはウワディスワフ・シュピルマン 音楽は ヴォイチェフ・キラール」戦場のピアニスト 大岸弦さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ピアニストはウワディスワフ・シュピルマン 音楽は ヴォイチェフ・キラール

2024年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

戦場のピアニスト
神戸市内にある映画館「シネ・リーブル神戸」にて鑑賞 2024年1月1日
原作本を入手

ちょっと気になったのですが、ショパンはポーランド生まれの作曲家ということです。
ご存知ないかたおられるのではと察しますが

ピアニストの名前はウワディスワフ・シュピルマン
鑑賞しているうちに、あることに気が付いたのです。
クラシック音楽を好む生活40年以上。そのなかで現代音楽を好むようになり
ポーランドの現代音楽に強く関心を抱くようになりました。
ヴォイチェフ・キラールという名の現代音楽作曲家です。映画音楽の作曲も
じつは「戦場のピアニスト」の曲を作曲しておられ、以前からよく聞いていました。
キラール作品集などのCD(海外輸入盤)に入っています。

ファゴットかオーボエのような木管楽器で演奏されるメロディ。あまりもいい曲とは思えないのです。朗らかさなどが足りないような感じです。キラールのほかの作品は素晴らしいのになぜだろうと。映画を鑑賞すればわかるかなと。ただ、そんなにタイミンぐよく上映されているわけがありません。いったん諦めたのですが、今回は再上映となりましたので、理解できたのです。
この映画のストーリーはあまりにも悲しいユダヤ系住民殺害であった。どうりで朗らかなメロディだと合わないんだろうと。

キラールが作曲した作品で好みなのは「orawa」という作品です。どうゆう意味か調べたところ、ポーランドのある田園地帯をさしているんだとか
弦楽器だけで演奏されているもので、同じメロディを繰り返しますが、少しずつ変化しながらおおきくなっていくイメージのもの
演奏時間10分程度。最後に「ヘイ!」とみんなで掛け声を上げるという作品です。とっても楽しい曲

原作本を開いてみたら、ルービンシュタインの名前がよく登場します。おそらくシュピルマンは接点があったのでしょうね。
実は20世紀を代表するピアニストです。

ルービンシュタインシュタインはもちろんショパン演奏家ですが、じつは多方面で実績があります。
わたしは数えきれないほどのCDを所有していて、演奏の素晴らしさに圧倒してます。
例えばロシアのラフマニノフ作曲した「パガニーニラプソディー」のCDです。
余談となってしまいました。映画に戻ります。

この話のなかで、いちばんスゴイシーンは、シュピルマンを救ったドイツ将校の場面
ここが異なっていることに気が付きました。

ショパン作曲 夜想曲嬰ハ短調 原作本にはそう記載されていますが、
映画館で聴いたときには「ショパン作曲 バラード第1番作品23」です。しかも一部短縮演奏
いずれもショパンの名曲として知られますが、けっこう重要なことではないでしょうか、とかんじました。

大岸弦