劇場公開日 1954年2月6日

「戦後、ジミー・スチュワートの初の映画に疑問?」素晴らしき哉、人生! Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5戦後、ジミー・スチュワートの初の映画に疑問?

2022年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

クリスマスに観た。
この「素晴らしきかな人生」と「ホワイト・クリスマス」はハリウッド・クラシックの中で人気があるクリスマス映画かもしれない。この監督の映画はこの映画を含めて数本観ているが、どれもレビューを書いたことがない。もう一度、観て書いてみる。

或る夜の出来事 It Happened One Night (1934)
オペラハット Mr. Deeds Goes to Town (1936)
失はれた地平線 Lost Horizon (1937)
我が家の楽園 You Can't Take It with You (1938)
スミス都へ行く Mr. Smith Goes to Washington (1939)

私はこの「素晴らしきかな人生」を何度か観ているのであらすじ的なコメントは控える。他の方のコメントの方がマトを得ているし、ずうっといい。私の興味を持ったのは主演ジミー・スチュワートである。彼は戦前戦後とも有名な米国俳優でクラーク・ゲーブル。カーク・ダグラスなどと並んで人気を博した。
1940 年の制作の「桃色の店」をみた後、1946年の「素晴らしきかな人生」を観た。両方とも主役はジミー・スチュワートである。この6年の間は、第2次世界大戦がある。彼は軍のパイロットでもあるからこの間、戦争に参加していると思う。1940年に3本映画をとって、その後、戦争でパイロットそして、「素晴らしきかな人生」を撮影しているようだ。もっとジミーについて読んでみないとわからないが、プリンストンを卒業した優秀な戦闘機のパイロットだということは知っている。

私の疑問はなぜ、ジミーの表情が全く別人のようになったのかということだ。彼の初期の表情や「桃色の店」の映画では彼の目つきはちょっとライアン・ゴスリングのような優しい目をしている。しかし、「素晴らしきかな人生」では、大声を張り上げるシーンばかりではなく妻や子供や人に対して、微笑みかける笑いがとても険しくなっている。これに私は驚いてしまった。6年おいて撮影した同じ主演の映画をみているから、こう感じたのかもしれない。戦中爆弾を落としたり、狙撃して人を殺したり、町を破壊したり、連合・枢軸国の悲惨さを経験しているんだから、俳優に戻っても、心の傷は簡単に癒せないだろう。

後で、もっと調べて付け足したい。

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