劇場公開日 2007年1月20日

「電車通勤する全ての男性必見」それでもボクはやってない りんたろさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0電車通勤する全ての男性必見

2020年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

怖い

知的

難しい

痴漢冤罪裁判の現実を知り、いつか自分にくるかもしれない未来に備えろ!

不運な流れにのまれてあっというまに逮捕され、理不尽な取り調べ、自分の言い分を反映してくれない調書、目撃者の話を聞いてくれない駅員など、どんどん悪い方向に転がる。
ほんとに痴漢した会社員が朝逮捕され昼には釈放される様子を横目で見ながら、否認し続ける自分は延々と拘留される。

映画自体は長いんだけど、内容に引き込まれて長さを感じない。
10年以上前に見た以来の2回目だったんだけど、それでも満点レベルの完成度だと思った。
山本耕史の最後の叫びは強烈に記憶に残ってたが、二回目でもやはり印象深い。

みんな平気で嘘付くし、全然信じてもらえない。だが、これが裁判。
リーガルハイの堺雅人さえいてくれればすぐ解決してくれそうなものなのに。

視聴者だけは真実を知る。しかしほかの人間は分からないわけだ。
おまえ、あのときそんなこと言ってないだろ!的なことが連発して、すごくイライラさせられる。

これ、いつか自分が冤罪を着せられたらどうしたらいいのか、ほんとに考えてしまう。
女性には分からないこの恐怖感。男性は絶対見たほうがいいと思う。

さて、無罪を主張し長い裁判を戦い続けた先に何が待つのか。
それは是非、自分で見て体験して欲しい。

りんちゃん