劇場公開日 2002年5月11日

「これはある意味貴重な・・・。」ローラーボール シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5これはある意味貴重な・・・。

2013年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

寝られる

ここまでアレな映画が存在するのはある意味と言えば貴重なのですが、まあさすがによっぽどのB級映画ファンか駄作映画ファン以外には、なかなか受け入れられない作品でしょうね。

まず、ベースとなったローラーボールなるスポーツ自体が全く面白くなかった。
しかもシンプルなスポーツなのに、見せ方が下手過ぎて何をしているのかさっぱり分からないと言うね・・・。
近未来、このスポーツに世界中(中央アジア限定?)が熱狂しているとはとても思えませんでしたよ。

更には、登場人物に誰ひとりとして共感出来なかったのも大いなるマイナス要素でしたし、敵チームにキャラ立ちした悪役が誰ひとりいなかったのも大いなるマイナス要素でした。
アクションのキレもかなり悪かったですし、ストーリー構成も陳腐過ぎ。
正直褒めるところを探すのが難しい作品だったとしか言い様がないかなと・・・。

まあ逆の意味で凄すぎて、ある意味見て損と言う事も無かったのですが、間違いなく地雷映画ですので、見ようか迷っている方はくれぐれもご注意を・・・。
数々の名作を生み出してきたジョン・マクティアナン監督も、やっぱり人間・・・時には失敗することもあるってことなんでしょうね。

クリス・クライン(ジョナサン)・・・主人公とは言え、正直共感出来る要素はほぼ皆無。
仲間見捨てて逃げた訳だし・・・。
この方キアヌ似の爽やかなイケメンと言うことで、当時ちょっとブレイクしかけましたが、最近は全く見かけませんね。

LL・クール・J(リドリー)・・・チームの司令塔、そして人情派と言うことで、主人公よりは多少感情移入出来ましたが・・・それにしても末路があまりにも・・・。
この方も当時はよく見かけましたが、最近はほとんどお目にかかれませんね。

レベッカ・ローミン・ステイモス(オーロラ)・・・男勝りな美しきヒロインと言うことで目の保養には最適でしたが、終盤のキャラ変更で印象も曖昧なものに。
この方も「X-MEN」のミスティーク役等で当時ブレークしましたが、最近はほとんどお目にかかれませんね。

ジャン・レノ(ペドロビッチ)・・・あまりにもチープでベタベタなステレオタイプの悪役過ぎて、ある意味ちょっとビックリ。
何もこれをジャン・レノが演じなくても・・・。
視聴率欲しさにあんなことするよりも、もっと面白いスポーツを考えた方が良かったのでは?

ナヴィーン・アンドリュース(ペドロビッチの部下)・・・ただのジャン・レノの部下かと思いきや、まさかの・・・でも、ちょっと強引過ぎかな。
最近どこかで見た気がする顔だなと思って調べたら、先日鑑賞した「ダイアナ」の恋人役を演じた方でしたね。

この映画はリメイク版と言うことで、当然ながらオリジナル版が存在し、そのオリジナル版がヒットしたからこそこうやってリメイク版が作られたのだとは思うのですが、この映画を見る限りどう考えても元ネタが面白かったとは思えないのですが・・・実際どうなのでしょうか・・・。

シュナイダー