劇場公開日 2004年3月27日

「言葉の力を超えた傑作」殺人の追憶 念仏の鉄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0言葉の力を超えた傑作

2012年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

言葉の力など無力なもの。そのため人は絵を描いたり、踊ったり、小説を書いたり、映画を撮ったりするが、悲しいかな、その作品が言葉の力を超えることは滅多にない。
しかし本作は言葉の力を超えた、人類史上希にみる(ちょっと大げさかw)傑作。
人類がまだ言葉を持たなかった太古の記憶が呼び覚まされるとでも言おうか。魂の根幹が揺すぶられる感覚を覚える。これを本当の感動と言うのだろう。こんな作品に出会えることは、100年足らずの人生においてそうあることではない。評価はとりあえず「5」だが、ほかの作品の延長線上にない存在だ。

念仏の鉄