劇場公開日 2001年6月9日

「女にとって幸せって、、」マレーナ ゆっこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5女にとって幸せって、、

2019年5月6日
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うぶな少年が、困難な時代のなかで
大人になっていく。

思春期、青年期はそれだけで難しいのだが、ましてファシズム支配下のイタリア、、

ひとりの美しい女性が夫を無くし、
混乱期に売春婦にまでなる。

戦争の終わりには、自由とあかるさがやってくるはずが、

女たちのリンチが待っていた。

彼女をもてはやした男たちさえ、
女たちのリンチを受ける彼女を
誰一人救わない。

マレーナはひとり、違う町へ旅立つ。

そして、片腕を失った夫が、町に帰ってくる。
彼女を真に愛していた夫と、
またふたり生きて行くマレーナ。

ハッピーエンドというには
あまりに痛ましい美女の
壮絶な半生だった。

少年の視点からみていること、
シチリアの美しい自然が
印象的であった。

エロティシズムや残酷さが
もう少し抑えられていたら
もっと沁みる映画だったはずだが。

ゆっこ