劇場公開日 2022年8月19日

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花様年華のレビュー・感想・評価

全45件中、41~45件目を表示

3.0美しい映像

2017年5月12日
Androidアプリから投稿

ウォン・カーウァイの天使の涙が大好きでした。あの頃みたウォン・カーウァイの映画はとてもクールで斬新で、言葉であらわせない魅力にあふれていました。

上映当時にこの映画も映画館でみましたが、まだ不倫がよくわからない年齢だった事もあり、ストーリーは記憶になく美しい映像とクールすぎるチャイナドレスだけが鮮明に記憶に残っていました。

改めて見直しましたが、どんな終わりだったかいっさい記憶にない理由がわかりました。互いの配偶者は一切登場しない単調なプラトニック不倫。不倫のドロドロ感のない、キスシーンさえない不倫ドラマ。主人公の二人と同居してるほのぼのとした別家族の目を盗みながら進行するプラトニック不倫はさながら、団地の隣同士の家に住む高校生の恋愛を彷彿させます。とっても単調です。いや、今時の高校生のほうがもっとあれこれありますね。
人によってはとても退屈かもしれません。

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TRINITY

3.5けだるい雰囲気の中に潜む不安と寂しさと恋心

2016年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:75点|音楽:70点 )

 はっきりとした出来事を見せるのではなく、漠然とした不安や想いといった感情を場面場面に散りばめて雰囲気を作り出す手法が上手い。けだるい雰囲気の中に終始チャイナドレス姿の女が寂しさと艶かしさを感じさせ、芸術的な映像美として残る。なかなか物語が動かないうえに具体的な描写がないので退屈しそうなものだけど、感情を表す雰囲気作りが巧みなために退屈の手前で留まっている。

 ところでこの当時の香港女性はチャイナドレスを日常的に着ているものなのだろうか。自分が21世紀に香港に行ったときはさっぱりいなかったが。

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Cape God

2.5煙草の煙に揺らめく官能

2016年4月4日
iPhoneアプリから投稿

何の前情報もなしに鑑賞しましたので、しばらくして本題が見えて来ました。

不倫している伴侶達の素顔をはっきり映さない代わりに、浮気される当人達については繰り返される音楽とスローモーションや静止画を使い、大人の心の揺れをじっくり描写して行きます。

まるで撮影のように、本番とリハーサルを行う2人…。恋愛とは、結局やり直しが効かないということを最後悟ったのでしょうか。
既婚者の秘めた恋愛は、どこにも漏れてはならない神秘なのだということでしょうか。

よく分からない所もあって飽きそうなのに飽きないのは、監督の腕ですね。

孤独な人妻の美しい佇まいが印象に残りました。
あと爆買いの文化的背景も、ほんの少し垣間見えました。

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everglaze

5.0英語のタイトルは「In the Moon for Love」

2011年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

2000年香港映画。98分。2010年48本目の作品。好きな映画監督といえば、ルコント、コーエン兄弟、そしてウォン・カー・ウァイ。本作はウァイ監督の代表作であり、主演を務めたトニー・レオンがアジア人として初めてカンヌの男優賞を取ったとか。

内容は;
1,お互いに伴侶をもつ男女がアパートの隣人になる。
2, そして、お互いにそれぞれの伴侶が不倫をしていることを知る。
3,2人の距離はどんどんと縮まっていく。

本作のテーマは「秘密」。その秘密とは男女の性関係を軸にした、禁断の思いや事実、現実、その他諸々。秘密が明るみになって運良く同時に不幸に陥った2人は、つかずはなれずの関係を保ちながら性の交わりを結ぶことなく、じれったく、そしてたゆたうように目的もなく関係を続けていく。

男は女の秘密を知ろうとし、女はかたくなにその内なる秘密を守っていく。そんな2人が向かえるあの結末は果たして幸せだったのか、それとも不幸せだったのか。性の興奮をはじらうかのようなため息が作品の至る所に聞こえ、そのあまりにも大人な色気にうっとりとしてしまうような作品。

世の中の常識という契りに縛られながらも、息を押し殺しながら、許されざる関係に進もうとする衝動とやりきれなさ、そしてちょっと危険な安堵感が凝縮した98分。まるで月の美しさに見とれたような作品でした。

じつは、これ、既に5回は観ています。

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あんゆ~る

4.5秘すれば花。。。。

2007年10月18日

悲しい

知的

ダメな人はダメでしょう、この映画。
私は大好きなのですが、勧めた知人はたちどころに眠ってしまったそうです。

マギーチャンのチャイナドレス姿を見るだけでも価値あります。
それくらい、タイトなチャイナドレス姿が艶やかで、本当の
チャイナドレスの魅力が分かる映画です。

映画は叙情詩のように淡々と進んでいきます。
淡々と進むからこそ、主人公たちの心の内面の如何ともしがたい
ものを勝手に感じてしまったりして、相当ナルシストな映画だと
思います。

でも、アジアの色気はどんなもんじゃいって誇らしい気分に
なれる作品でもあります。

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かおたん吉