イン・ハー・シューズのレビュー・感想・評価
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他人の靴は返そう・・・
苦手な事にぶつかった時、何かをなくした時、失敗した時、自分には何の価値もないような気がしてしまうけど、人は自分が思うよりもずっと豊かで、たくさんのものを持って生きている。もう既に手にして生きている。
弱い自分を受け入れてくれる家族、奥にあるものに手が触れるくらい心を開いてくれる人との出会い、気付いていなかった自分の魅力を教えてくれる誰か・何かの存在・・・それを持つのに、学歴も職業も容姿も関係ない。
マギーは読書障害でも、難しい詩の意味が解釈できる頭の良さがあり、ローズに自分らしく自信を持たせていたのは、弁護士という職業ではなく、妹ローズの存在だった。
自分が『持っている』事に気付くのは難しい。
けど、気付かなければ、いつまでも『ない』のと同じ事。
いつまでも、他人の靴をはいて、会社や持ってるブランド品のラベルを自分の価値だと勘違いして、背伸びのし過ぎでつかれてしまう。
映画ほどご大層な日々じゃあない。けれど、少なからず・・ちょっとは自分に当てはまっている事があると気付いて、肩の力を抜こうと思った。
その一瞬だけでストレッチや“のび”をした後のように背中の凝りが楽になった。
姉妹っていいよね。
キャメロン・ディアスが好きなので気になっていたけど、
なんとなく見る機会を逃していた作品。
ちょっと地味そう…とあまり期待せずに見ていたけど
途中からすっかり入り込んで観ていました。
出来る姉とキレイなだけが取り柄の妹、というと
どっかで観たようなありがちな設定にも聞こえるけど
お互いのコンプレックスや悩み、家族の愛情・思いやり、
みんなの過去の想い…なんかがそれぞれキチンと描かれています。
大きな起伏や派手さは無いですが、なんだかジンとココロに響きます。
どんなに嫌なことをされてもやっぱり姉妹だし、
お互いのいいところも悪いところもすべてひっくるめて受け止めてくれる。
それが家族なんですよね。
久しぶりに姉とゆっくりお茶でも飲みたくなりました。
食わず嫌いの男の人にもおすすめ!
主演のキャメロン・ディアス。
これは僕の勝手なイメージなんですが、彼女の名前から連想するイメージワードは
ラブストーリー、ラブコメディ、ガーリー、キュート、ハリウッド、セレブ、チャーリーズエンジェル…
はい。かなり貧相です(苦笑)
まぁこれは極端だとしても、特に男性陣の中には似たようなイメージをお持ちの方もいるのでは?
人にもよるのでしょうが、男一人でDVDを借りる時にラブストーリーのコーナーは立ち寄りづらいもので
そこに多く見受けられるこの方の印象が自ずと出来上がってしまってたんですね。
という訳で、敬遠しがちだったキャメロン・ディアス主演の作品から
前々から気になっていたこの作品。「イン・ハー・シューズ」。
心にジ~ンと来ました。感動です。観て良かったです。
主に描かれるのは、お互いに正反対のコンプレックスを持つ姉妹の心と心の関わり合い、ぶつかり合い、すれ違い。
しかしドラマはそれだけに留まらず、場面が大きく移り変わりながら2人の人間関係は広がりを見せて行きます。
場面の1つ1つに描かれるエピソードはどれを取って見ても魅力的で深みのある話ばかり。
魅力的な多くの登場人物たちとの関わり合いを通して、徐々に心情に変化を見せながら自分を取り戻し
シーンを追うごとに変化していく2人の表情にすっかり引き込まれていました。
観終わった後にはさわやかな感動が残り、
当然キャメロン・ディアスのイメージもすっかり変わりました(笑)
男の人にも是非お勧めしたい良質のヒューマンドラマです。
※他サイトより転載(投稿日:2008/03/11)
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