劇場公開日 2023年11月3日

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「見所は、「バカのキョン」。自分で言うか・・・」インファナル・アフェアII 無間序曲 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見所は、「バカのキョン」。自分で言うか・・・

2019年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 前作から遡って、マフィアのラウが警察学校に送り込まれる過程と、警察学校の優等生ヤンが何故潜入捜査官に任命されたかを詳細に描く。

 前作で描かれなかった謎の部分やサムとウォン警部の関係、ヤンとマフィアとの結びつき、そしてサムと妻マリーの人間関係に驚かされた。全て納得がいき、1作目と緻密なまでにプロットが絡んでゆくのだ。

 このストーリーは、第1章の撮影途中で考えられたもので、紆余曲折の末あたかも無間道の意味を踏まえて一つの結末の振り出しに戻るような作り方になったらしい。結末を知っている観客にしてみれば、「この人は死なない、この人は第1章に出てこないから死ぬ」と想像できるため興味が半減しがちだが、見事に観客を惹き付ける独立したストーリーに仕上げているのだ。しかも、香港が返還された現代において、時間を遡るための時代考証(ケータイに凝っていた)も苦労したことを想像させる。そして、警察学校時代の若きラウとヤンの映像も上手く取り入れていた。

 公式ページの人物相関図を見てもわかるように、マリー(カリーナ・ラウ)がかなりのウェイトを占め、各登場人物に絡んでいる。複雑すぎて頭が痛くなりそうだが、前作よりもアクションは控えめにして、人物ドラマに焦点を置いているのですんなりと受け入れられた。

kossy
talismanさんのコメント
2020年8月2日

kossyさん、わかってきました!面白いですね!

talisman