「「原爆の父」と後に呼ばれたオッペンハイマー達をコントロールするレズ...」シャドー・メーカーズ ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「原爆の父」と後に呼ばれたオッペンハイマー達をコントロールするレズ...

2024年4月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

「原爆の父」と後に呼ばれたオッペンハイマー達をコントロールするレズリー・グローヴス陸軍将校をポール・ニューマンが演じる日本では劇場未公開の原子爆弾開発物語。
『オッペンハイマー』(2023)ではグローブスをマット・デイモンが演じる。

ジョン・キューザックが演じたマイケル・メリマンはルイス・スローティンをモデルとしていて、同じルイスでも『オッペンハイマー』でロバート・ダウニー・Jr演じるルイス・ストローズでは無い。

アルフレッド・B・ノーベルがダイナマイトを作って「死の商人」と後に呼ばれた事を思い出した。
イタリア人化学者アスカニオ・ソブレロが合成に成功したニトログリセリンは、大きな爆発力があることが分かっていたが、どうやって安全に取り扱うことができるかが課題になっていた。
スウェーデン人化学者ノーベルは1863年30歳の時にニトログリセリンを大量かつ安全に製造することに成功し特許を取得。その後も資金調達に苦労しながらも完成させ、ダイナマイトとして製品化した。
はじめから兵器開発と知ってて原子爆弾の開発をして後に後悔するオッペンハイマーと、はじめは便利な道具としてダイナマイトを開発して後に兵器としての運用に取り組んだノーベルは対象的か?
死の商人も原爆の父も人類の歴史を変えてしまう発明をしたが、この二人がいなくても別の誰かが後で開発しただろう。
もし日本が先に原爆を完成させてたらどうなったのだろう?

ナイン・わんわん