劇場公開日 1980年12月23日

「キューちゃんの異形の心理ドラマ」シャイニング シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0キューちゃんの異形の心理ドラマ

2021年7月25日
iPhoneアプリから投稿

スティーブン・キングの原作を換骨奪胎した完全なるキューブリック作品で、とても見応えがありました。開巻の山道を走る車のシーンからなにか不穏で、オフシーズンのホテルの退屈な日常シーンとエレベーターホールの鮮血の奔流、廊下の双子の少女、無人のホールのバーテンダー等の不気味ショットの対比が強烈です。また、主人公のジャック・ニコルソンが、亡者に徐々に取り込まれていく過程の描写と演技は圧倒的な迫力で、結果的に、時計じかけやフルメタルでも描いていた、『人間が何か別のものに変えられる』恐ろしさをホラーと言う形で表現した、キューブリックの力技でした。

シネマディクト
琥珀糖さんのコメント
2023年8月29日

コメントそして共感ありがとうございます。

ラストのオチ(ボールルームに貼られた写真の中で、ニコルソンが笑って
タキシードを着て写っている)
ステキなオチが気に入らなかったんですね。
テレビドラマはどこか優しい感じでした。
「フルメタルジャケット」は途中で挫折してしまいました。
なにか別の人間に変えられる感じ・・・ですか?
興味が湧いてきました。
もう少ししたら観たいと思います。
こちらこそありがとうございます。

琥珀糖