劇場公開日 2005年12月17日

「終戦60周年、2005年に製作された戦艦大和の最期」男たちの大和 YAMATO mittyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0終戦60周年、2005年に製作された戦艦大和の最期

2019年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

8/9、長崎に原爆が投下された日に観賞しました。
戦争物はどちらかといえば苦手なので、話題作ながらもずっと通り過ごしてきました。
思ったよりも地味な感じで、戦争を決して美化するものでもなく、わりと、ぐいぐいと物語が自分の中に入ってきました。

途中、ナレーションがあったり、時系列の説明が入ったり、実写のドキュメンタリーの映像が挿入されたりで、勉強にもなりました。見ておいて損のない映画だと思います。

※動画配信サービスで見たのですが、音声が小さく聞き取りにくかったのですが、字幕補助があり、途中から字幕入りで見ました。年少兵も多かったのですが、人物の区別もでき、かなり、わかりやすく見ることができました。

奥田英二が出撃前に言った言葉

我々は死に場所を与えられた。
捨て身の攻撃精神を発揮し、日本海軍最後の艦隊として
全国民の輿望(よぼう)に応えよ。

片道の燃料しかなく、もはや援軍もなし。
ただ、真っ直ぐ突き進むしかないという状況。

「生」と「死」について、深く考えされられました。

生きる覚悟、死ぬ覚悟、死二方用意。
平和な今の時代では、想像もできない、筆舌に尽くしがたい辛苦が兵士たちにはあり、戦争で生き残った人には、恥のような罪悪感があり、生きる勇気も要るのだと思いました。

最後の余貴美子と松ケンのやりとりが、一番、胸が熱くなりました。

「あんた一人、ぬけぬけとよう帰ってきたのう」

と罵倒されながらも、神尾が西の母親からお弁当をもらい

神尾が土下座して、

許してください。自分だけ生き残って帰ってきてしもうて。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい……

mitty
零式五二型さんのコメント
2020年1月7日

私は太平洋戦争関連映画は好きですね。
本作は映画館で周りに構わず号泣。周りも号泣してましたけど😅
観られたかもしれませんが、永遠の0も名言たくさんで号泣しました。
息子を送り出す母の姿、セリフは心がブルブルしました。

零式五二型