劇場公開日 1993年1月15日

「え??? そういうオチ???」ザ・プレイヤー とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5え??? そういうオチ???

2022年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

寝られる

あの女性が可愛そう。一生懸命やっていたのに。殺された人も。
もやもや…。

努力をしなければ生き残れない世界だけど、努力だけでもどうにもならない世界。うまい意味での転身も必要。…いいのか、これで?………お払い箱された方の気持ちを考えると、ブツブツ……。

映画が当たる要素の一つ・ハッピーエンドだそうだが、これハッピーエンドなのか?

大いなる茶番劇。
 そう割り切ったうえで、その茶番をちゃかせるか、うなるか。それが評価の分かれ目。

サスペンスタッチで物語をひっぱり、それにまつわる主人公の表情も見ものです。

そして、物語以外の所でも、

正直、主要な役柄の俳優さんは、ロビンス氏・ゴールドバ―クさん以外は私の馴染みではなかったのですが、
 あ、あそこにピーター・フォーク氏がいるとか、あっちこっちにたくさんの有名な俳優さんが…。
 どこかで見たような方もゴロゴロ…。
 ジュリア・ローバツさんも改めて演技のうまい方なんだなあと思った。
 最後のオチを観るまで、ロバーツさんの演技に全て持っていかれたような印象すらあるほど。それに対してウィリス氏の演技のくさいこと。わざとですが。苦笑い~…。

ヒロインと主人公の出会いの場面とか、家を訪問する場面の意匠の美しさには息を飲みます。

カラオケ場面は郷愁と共に笑えた。

台詞も、あそことあそこでシンクロしているなってところもあって、凝っている。

有名な長回しとか、セットの美しさとか、シーンごとは職人芸的で素晴らしいんだけど、
トータルとして観るとあまり訴えるものがない…。ぶつ切り。作中にカット批判があるんだけど、それよりひどい。シーンのオムニバスを観ている感じ。主役の演技でどうにか繋がっているんだけど、その主役も「何やってんだぁ」的な方向に走っていくし…。

他のサイトのレビューに「浅はか」とかあったけど、計算なんだろうなあ。きっと。有名な監督だし、かなりの通っぽい人達が「おもしろい」と言っているし…。もやもや。(この監督の他の作品未鑑賞)

「内幕を描いた作品」とな。
監督の映画スタイル・人柄をご存じの方は絶賛。
そうでない方(私含む)は…。

 映画は共同制作物というのを改めて再認識。
 皆の力が結集して化学反応起こして傑作が出来る場合もあるし、脚本を制作が潰すとか、役者の演技を監督が潰すとか、そういうことあるって、改めて思い出しました。ハルベリーさんやトムクルーズ氏(『カクテル』)のラジー賞受賞も演技を演出や映像がぶち壊したゆえだったし。反対に良い脚本なんだけど、演技でぶち壊しになった作品もあるし。

と、わざと自分の映画を壊しているの?と思いたくなるような部分もあって、様々な意味でかなりおちょくっている映画。コメディとして観ればいいのか?
        (ゴールデン・グローブ賞は「コメディ/ミュージカル部門で受賞)

カメオ出演している方々とか、映画のポスターや映画関連の小ネタチェックの為にまた観たくなるけれど、映画本体としては一回でいいやという感じ。
私には、シニカルすぎて、醜悪。
破城してしまっているような映画なのに、高評価をつける人がいる映画に仕上げているのはすごいと思うけれど。

やっぱり、なんでこれがいろいろな映画賞を受賞しているのかわからないけど、う~ん、ま、いっか。

とみいじょん