劇場公開日 1974年9月28日

「広大な土地でデカい車とデカい銃器とデカいこぶしでデカいおじさん達がバトる70年代のアメリカが反映された男臭い映画」サンダーボルト カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0広大な土地でデカい車とデカい銃器とデカいこぶしでデカいおじさん達がバトる70年代のアメリカが反映された男臭い映画

2022年1月30日
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鑑賞方法:TV地上波

午後のロードショーでTV鑑賞。

子供の頃(もちろん昭和)テレビで放送する度に必ず観てた映画の一つ。

イーストウッドの映画の中でも最も好きな部類に入るアクションと少しのコメディと皮肉が混ざったよく考えられたロードムービー的要素もあるエンタメ映画。
ダーティハリー2の後に作られたイーストウッド人気絶頂期の作品だが、個人的にはダーティハリーよりも好きな映画。

あとから知ったが、本作はあのマイケル・チミノの監督デビュー作で脚本も兼ねているので面白くないはずがない。(次作「ディアハンター」でアカデミー監督賞を獲り、次々作「天国の門」で業界を干されますw)

元ベトナム戦争の英雄だった銀行強盗という激渋おじさん役のイーストウッドはまだ40代半ばで俊敏さはないものの幾分は動けており、アクションとドンパチは一番の見どころだと思う。
特にジョージ・ケネディと殴り合うシーンは重量感が堪らず最高に盛り上がる。
吹き替えも山田康雄のままが嬉しい。(最高に味はあるが、正直言って最近の声優さんと比べるとそんなに上手くはないなと改めて思ったり・・・)

今ではアイアンマンの敵役でデカいおじさんのイメージが強いジェフ・ブリッジスもまだ20代半ばくらいで、イーストウッドやジョージ・ケネディら190cm越えに挟まれると小柄に見えてしまい、昔の役者ってデカいなあと改めて思う。

最近テレビで放送する映画だとジブリかハリーポッターばかりなので午後のロードショーには引き続きおじさん向けに70、80年代の名作を頑張って放送してほしいと思う。

カツベン二郎