劇場公開日 1976年11月3日

「【”海兵隊魂”僅か40ドルを盗むもうとしたがために、8年の懲役を受ける事になってしまった新兵を刑務所に送る二人の海兵隊員が、彼に施した人生の愉しみ。】」さらば冬のかもめ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”海兵隊魂”僅か40ドルを盗むもうとしたがために、8年の懲役を受ける事になってしまった新兵を刑務所に送る二人の海兵隊員が、彼に施した人生の愉しみ。】

2021年10月3日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

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幸せ

ー バダスキー(ジャック・ニコルソン)とミュール(オーティス・ヤング)はある日、上官からある罪を犯した新兵、メドウスを刑務所に護送するミッションを言い渡される。
 軽き気持ちで、そのミッションを受けた二人であったが・・。ー

・メドウスが司令官の奥さんの”小児麻痺献金”の募金箱から、生来の万引き癖故に、お金を盗もうとした(未遂である)事で、8年の実刑を受けた事が分かるシーン。
ー 海兵隊員であるから、上官の命令は絶対であるが、余りに重すぎる量刑である。ー

◇その事実を知った二人が、メドウス護送の一週間で、彼に経験させた事。

 ・3人で、楽しそうに安宿でベッドを取り合う姿。
 ー 彼らの間に、護送する側、の敷居はない・・。ー

 ・ビリヤードの面白さ

 ・日蓮開宗の会での、不思議な経験
  何妙法蓮華経・・。

 ・童貞のメドウスをポルノショップに連れて行ったり・・。

 ・メドウスに初体験させるために、娼館に連れて行ったり・・。
 ー で、あっけなく10秒で射精した彼に、美しき娼婦に対して
   ”頼むよ、もう一度・・、お金は払うから・・”
   と言って、男にさせるバダスキーとミュールの姿。ー

<メドウスと別れた後のシーンで、”これで、奴も大人になったな・・”と寂し気に語るバダスキーとミュール。
 何だか、巨大な組織で働く男たちの、組織に対する小さな反逆心が、”海兵隊魂”を感じさせられた作品であったよ・・。>

NOBU