劇場公開日 2003年11月29日

「またまたまいあみ刑事」バッドボーイズ2バッド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5またまたまいあみ刑事

2020年4月27日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館

楽しい

単純

興奮

マイアミ警察の“あぶない刑事”コンビ、マーカスとマイクの活躍を描いたポリス・アクション第2弾。
『1』はよく見てたけど、本作は劇場で観て以来一度も見ていないので、実に17年振り!
何となく覚えていた所も有れば完全に忘れていた所も有り、初見のつもりで。

今回の事件や捜査もヤク絡み。
マイアミに蔓延る強力なヤク、エクスタシー。
マイアミ警察に戦術麻薬捜査部隊“TNT”が設けられ、マーカスとマイクはその任に当たっていたが、決定的な出所を掴めないでいた。
しかし無茶無謀な捜査の連続の末、遂にキューバの麻薬王に辿り着く…。

大ヒットした前作から8年、何もかものスケールアップは一目瞭然。
前作と本作の間に『ザ・ロック』『アルマゲドン』『パール・ハーバー』の超大作アクションを連続で大ヒットさせ、麻薬王ならぬハリウッド・アクション王となったマイケル・ベイ。
マーカスとマイクの暴走と同じく、誰もベイさんアクション節を止められなかった…!
KKKをぶっ殺せ!から始まり、警部を怒らせる為のド迫力白昼アクション、麻薬王のマイアミの別宅潜入&ご遺体扱いが罰が当たるほどドイヒーなアクション、マイアミ港で珍しく手柄を上げたアクション、そして麻薬王のキューバの本宅でのクライマックス・アクション…。
ドンパチ、爆発、爆走、ドンパチ、爆発、爆走の繰り返し。
他にもどれくらいアクションがあったか分からなくなるくらいのクレイジー・アクションの連続で、もう疲れた…。
『アルマゲドン』や『パール・ハーバー』はちと企画に押された気もしたが、色んな意味でベイさんのやりたい放題。(←これについてはまた後ほど)

まるでゴジラの如く、奴らが通った後は滅茶苦茶。
マーカス&マイク!
今作はさらに暴れ…いや、大活躍!
マーティンはちょっとふっくらしちゃったけど、それと反比例にマーカスはストレスイライラ。さあ、落ち着いて。ウ~サァ~。
前作と本作の間にウィルはエイリアンから地球を救い、だからかマイクはよりビョーキなくらい過激行動。
二人の掛け合いもますます磨きが掛かり、脂が乗り。
家電屋で“ポルノ”を流しちゃったり、撮されている事を知らず“愛の告白”をしちゃったり。
大爆笑は、うっかりエクスタシーを飲んじゃったマーカス。
17年振りに見たのに、ここだけはしっかり覚えていた。

何処を切ってもベイさん印&ハリウッド超大作アクション!
…なので勿論、リアリティーなどお構い無しだが、それよりも気になった点が。
まず、長い。これは昔、劇場で観た時からそう思っていた。中身ナシのド迫力アクションで2時間半は…。その後見なかった理由もそれかも…。
アクションや笑いと共に、グロい描写も多い。遺体の腹の中に手を突っ込むとか、頭が剥がれるとか、車で遺体を轢くとか。
実は悪趣味癖のあるベイさんだが、これで笑いを取るのは…。

でも前作以上に二人の絆に熱くさせられた。
マーカスにはDEA囮捜査官の妹シドが。マイクは彼女と付き合っている。その事をマーカスに言えず…。
転属願いを出しているマーカス。その事をマイクに言えず…。
絆にヒビが入るが、シドが麻薬王に捕まり、キューバへ。
救出に向かう。死も覚悟して。
共に生き、共に死ぬ。
俺たちは“悪友(バッドボーイズ)”。

そして17年。
バッドボーイズの新たな事件、捜査、大活躍と大暴れは…!?

近大