劇場公開日 1999年12月18日

「滅びゆく者の美しさ」御法度 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0滅びゆく者の美しさ

2021年11月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

加納曰く 私に将来などありますか

美少年加納惣三郎に、思いを乱される新撰組。
“御法度”とはそういう意味だったのですね。

1987年、男ばかりのジャワで日本兵と英国兵のPlatonicな愛欲を描いた大島渚が、1999年、舞台を江戸に移して武士(もののふ)どもの性愛を描写する。

松田龍平
武田真治
浅野忠信と、
組長ならずとも放ってはおけない美男子たちの秘事に目をとめて、大島の情炎のファインダーは、歴史に太刀を突き付ける。

「雨月物語」が詠まれたあたりからの松田龍平の妖気には、鳥肌が立つ。

(もしやと思い調べてみると大島はかつて天草四郎を撮っていた。知覧も監督の意中に上がるテーマかもしれない)。

非業の死を予感し、自らの亡びる運命を知っている者たちへの執着は、大島渚の独特のものだ。

きりん
KENZO一級建築士事務所さんのコメント
2021年11月3日

 きりんさんへ
こちらこそ御無沙汰いたしております。
作品への評価はかなり違いますが、きりんさんのコメントを拝見して、鑑賞のスタンスで評価も随分と変わってくるものなんだと理解出来ます。それだけに他の方々のレビューは新たな気付きを得られて貴重です。今後のきりんさんのレビューを楽しみにいたしております。

KENZO一級建築士事務所
きりんさんのコメント
2021年11月3日

巷では三日と開けずナイフを振り回す事件が起こっていますね・・
あれは一体何なのだろうと考え込んでしまうのですが、
「わたくしに将来などありますか」
「新撰組に入ったのは人を切るためです」と加納はおくびもなく言ってのけていました。
そして結局理由はわからず終いですが「前髪を落とさないのは願掛けである」と。
結局願掛けのその理由は明かれず終いでしたが。

“理解不能の化け物”を描いたという部分では、全滅していった新撰組の呪いの一端を明かした、鍋島の化け猫や牡丹灯籠のような“怪談”様なものも僕は感じた次第です。

大島渚の斬新な脚本、
夏に観るのが良いのかもしれません。

きりん
NOBUさんのコメント
2021年11月2日

今晩は
 お久しぶりでございます。
 滅びの美学と言えば、邦楽では大島渚監督ですよね。
 最近、再上映された「戦場のメリークリスマス」「愛のコリーダ」を筆頭にして・・・。等と書きましたが、私、年代的に大島監督作は上記作と今作しか見ていません・・。
 スイマセン・・・。

NOBU