劇場公開日 2004年7月10日

「 設定は確かに面白い。自分と周囲の人間をおもしろ可笑しく描いた4コ...」アメリカン・スプレンダー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 設定は確かに面白い。自分と周囲の人間をおもしろ可笑しく描いた4コ...

2018年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 設定は確かに面白い。自分と周囲の人間をおもしろ可笑しく描いた4コマ漫画のようなコミック。面白さの本質はアットホームな連続テレビドラマさながらなのだ。お宝レコードやコミックを集めているオタクぶりも、憎めない人柄を打ち出して、個人的にはすごく好感が持てるのである。映像の中にコミックを巧みに挿入して、下手なアニメよりも効果が高かった。

 日本においては「実際にあった話」などの4コマ漫画が流行った時代もあり、それほど目新しいことではないのだが、アメリカン・スプレンダーが社会現象となりTV番組の準レギュラーとして活躍するアメリカの土壌も日米文化の差が感じられて勉強になるかもしれない。

 しかし、途中まではドラマ性が高かった作品なのに、終盤にきて、一気にドキュメンタリータッチとなってしまったのは、映画としては失速感を生んでしまい、残念でしょうがない。

kossy