劇場公開日 2005年2月5日

「何のために遠征しているのか?・・・現代のマネジメントにも通じる難しさ」アレキサンダー よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何のために遠征しているのか?・・・現代のマネジメントにも通じる難しさ

2023年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

皇帝に即位したアレキサンダーの英雄譚。

オリバー・ストーンが古代史の英雄、アレキサンダーを描きます。
映画は、序盤は幼少期。嫉妬深い母に心を乱されながら成長する姿を描き、中盤からは英雄譚。ガウガメラの闘い等が大迫力で繰り広げられます。
流石オリバー・ストーン監督ですね。CGを上手に使いながら、それでもCGに頼らず、大迫力の戦闘シーンを見せてくれています。
ただ、中盤以降はアレキサンダーの苦悩を描く物語にトーンが変ります。望郷の念を隠せない部下、異民族を見下す部下らとの諍いに疲れ、蝕まれていくアレキサンダーの姿が延々と描かれ、鑑賞者の私も心が重苦しくなります。アレキサンダーはまだ若く純粋過ぎたのでしょう。自らの理想を曲げることが出来ずに、泥沼に陥っていきます。

上映時間はオリバー・ストーンらしく173分の長丁場。それ程ダレた印象は感じませんでしたが、苦悩を描く部分が長過ぎたのは辛く感じました。少なくとも、プロローグとエピローグの歴史家のシーン不必要で蛇足に感じたので、バッサりと削除して欲しいと感じました。

私的評価は4にしました。

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よし