アンブレイカブルのレビュー・感想・評価
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ひんやりとした空気
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
雰囲気作りは上手くて、何が起きているのかわからない漠然とした謎と不安感が映像の中に満たされている。何故デビッドは生き残るのか、いったいどんな背景がそこにはあるのか、展開はどうなり最後はどうなるのか、興味が出る。シャマラン監督はこのような謎に満ちたひんやりとする雰囲気作りは上手い。
だがその盛り上げられた期待の割りに結末はそれだけかという感じ。イライジャの偏執的な行動は面白いけれど、能力に気がつかなかったデビッドがそれを知って今後どうなるのかも中途半端。
ヒーロー/ヴィラン的善悪 起こらなそうで起こりそう
対極に位置する2人の人間から成る話。
サミュエル=ジャクソン演じるイライジャは生まれ持った病、骨の密度が異常に低いために誕生時、既に両手両脚を骨折していた。
幼少期からケガを恐れ、外に出ることを拒んでしまう。そんなイライジャに対し、彼の母親はヒーローコミック(所謂アメコミ)をインセンティブにタスクを課し、少しずつ外の世界に出られるよう工面努力した。
時を経て、コミック画家として一定の成功を収めたイライジャは、列車大事故の報道から唯一の生存者でかつ全くの無傷で生還したデヴィッド(ブルース=ウィルス)の存在を知る。
自分とは全く正反対の存在にあたるデヴィッドに限り無い興味と執着を見せるイライジャは積年の想いを果たすが如くある日突然に、デヴィッドに接触する。
一方デヴィッドは交通事故によりスターフットボーラーの道から退き、今は大学スタジアムのセキュリティとして妻(リハビリステーション勤務)と息子(小学生)と共に生活を送る。生活に対し形容し難い何がしの違和感を感じながら、その日は今後の仕事を巡りニューヨークへ列車で移動していた。大事故に遭遇したものの自分だけが唯一生存、かつ無傷でいた事をキッカケに自分の身体に疑問を持ち始める。。。そんなある日突然にイライジャが接触をはかってくる。。。
サミュエル=ジャクソンっていつも声のトーンがを凄く上手に調節してるイメージがあります。特に語尾の高温→低音が凄く迫力があっていつもすごいなぁと思います。息子の劣等感からの父親に銃を向けるシーンなど所々わけわかんない所もありましたが笑、これはこれで物語に奇怪なムードをたちのぼらせる意味では理解不能も全然ありだと思いました。これから楽しみです。スプリット観る前観ときゃよかった〜。
スプリットの影響で…
先日「スプリット」を観た影響で気になって観てみる事にしました。
ダンがバーベルを上げるシーンは、どこまで行くんだと笑ってしまった。
ダンの力を確認する為に、迷彩男を追いかけるイライジャ。
イライジャは体が弱いかもしれないが我が身をかえりみず、そこまでできる信念が凄いなと思いました。
ジョセフはなんであんなに劣等感を持ってるんだろう?
仮に自分のお父さんがスーパーマンだとしてもっと方法はあるだろう。
一発だけ撃たせてって(笑)思考がヤバすぎる。
この作品もスプリットも人間の未知なる可能性を描いている。
実際ありえないけど、それでも完全にSFの世界ではなく、ひょっとしたらありえるかも感が程よくて好きでした。
この二作が衝突して一体何が生まれるのか?
「GLASS」はイライジャの話なのだろうか?楽しみだ。
Unbreakable
いやはや、初めて本当の(?)意味でのヒーロー物を見たような気がします。 一体全体、話がどこに進んで行くのかまったく分からなかったけれど、あのラストの大胆さはむしろ小気味良い感じさえします。 確かに派手にバンバンドンドンと銃撃戦をやっても全然面白くなかっただろうし、 まぁ何にしても真面目な人は怒り狂うだろうなぁと思う。
映画らしい映画。楽しめます
言葉で説明し過ぎない点が良かったです。
映画の中で設定が徐々にわかって行く。映画らしい映画だと思いました。
シャマラン監督の良い点がとてもでています。
主人公自身が日々の生活で満足を得られない感じがあり、家族と距離を置いた生活がある。
それは何故なのか、徐々に明かされて行きます。
ヒーローとして活躍するシーンもあります。
ヒーロー設定なんだけど、それを爽快感をもって表現するのではなく、サイコスリラー的に表しているのも今作で何を表現したかったのかが伝わる作品です。
ヒーロー物ということは、悪役もしっかりした作りでないと成り立ちませんが、最後まで分からないものの悪役も存在します。
何故彼が悪になったのかもその時点で一緒に分かり、ここもシャマラン監督らしい面白さがでていました。
映画観たなー。という気持ちになる作品でした。
ただ、等身大のヒーローを描くわけですから、その行程は長くなります。
悪く言えばテンポが悪いと感じられるかもしれません。後半にならないと爽快感が感じられるシーンはありません。
最後のシーンのためにすべての行程が繋がっているため、仕方のないことだと思いました。最後のシーンのために観るべき作品だとお勧めします。
いい意味で邪道ヒーローもの
前半は何が起きているのか分からない
不気味な雰囲気や主人公の
ミステリアスさにわくわくしましたが
後半はアメコミ感が強くなります。
でもけっこう楽しめましたし
ブルースもかっこいいパパでした
普通!良くも悪くもない!
良くも悪くもないといった感じ。静かなトーンでストーリーは淡々と進んでいく。まず主人公の不死身だとか人の過去がわかるとかがキーなのかと思ったらただの超能力だった。ここは非常に残念。謎がたくさん出てきたのにただの超能力という中途半端な感じだった。サスペンスとまではいけないレベル。見ててラストが不安になったがそこはしっかりとしたプチどんでん返し的なのがありオチはついた。ヒーローものでもないしサスペンスでもないしよくわからなかった。ただ見てて苦ではなく話もわかりやすくて普通に見ることはできたが良作とまでいかないだろう。
僕の中でちょっと異質な映画だった。 ヒーロー系で作品にとっても暗い...
僕の中でちょっと異質な映画だった。
ヒーロー系で作品にとっても暗い印象が子供心に怖いって思ってた。いま見ると、まったくヒーローの感じではないですね笑
家族の再生と、自分の生きる意味を見つけた主人公。そして、やっと信頼が置けた友人の秘密が最後に明らかに
リアルさを求めながら、奇想天外な雰囲気もあり、凄く表現しにくい後味でした。
Unbreakable
ストーリーも演出も地味で、つかみ所の無い作品。
ある日列車脱線事故の車両に乗っていた主人公一人が無傷で、他の乗客たちは全員死亡。
そして自分の使命に気づいていき事件を解決するヒーローになる。
160kgのウエイトを持ち上げたところも、普段スポーツに関心がないのでその程度凄いのかがイマイチ伝わってこず、わかりずらかった。
演出もなんかわかりずらいし、わかっても地味だと思った。
手探りな感覚
ヒーローの成立を丁寧に描いていて面白かった。以前にDVDで見た時はぼんやり考え事でもしていたのか、とてもぼんやりした地味な映画の印象だったのだが、改めて見たら超面白くて興奮した。
ヒーローとして目覚め、自警活動を開始すると、犯罪を透視する能力はあるものの大して強くないところもとてもよかった。最大の知的な敵を退治する方法が警察に通報というものずっこけた。子供に撃たれそうになるところもあり得る恐ろしいピンチだった。
のちのシャマラン作品に通じる、もしかしたらあるかもしれない、そうかもしれないという非常に手探りな感覚を手探りなまま映画にしている感じがあった。
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