劇場公開日 2001年4月28日

「アカデミー賞4部門は伊達ではない。」トラフィック よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アカデミー賞4部門は伊達ではない。

2020年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アメリカとメキシコを舞台にした麻薬を巡る群像劇。メキシコとアメリカの刑事、アメリカの麻薬対策責任者、その娘、そしてエリート然としながら密輸を取り仕切るビジネスマンと妻。彼らの姿を淡々と描きます。

アカデミー賞4部門を獲得した名作で、流石に見応えがありました。
複数のストーリーが同時進行で進みますが、構成や映像の差別化が素晴らしく、まったく違和感を感じさせません。敵はあまりに巨大で、それでいて曖昧で、勧善懲悪のようなエンディングは望めません。ただ、それでも各々のストーリーで、薄日のような明るさを感じるエンディングとなっていました。
点数をやや低めに抑えたのは、やはりヒーローのような人物によるカタルシスを私が求めているからなのだと思います。

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よし