劇場公開日 2003年7月12日

「審判の日」ターミネーター3 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0審判の日

2019年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 女ターミネーター“T-X”(クリスタナ・ローケン)の登場。例によって女の皮ジャンを拝借してソアラを走らせる。携帯を取り出したかと思ったら電子信号音を発し接続する。オッパイだって自由自在に大きさを変えられるのだ。一方、いつものように登場するシュワ・ターミネーターはエルトン・ジョンもどきのサングラスをかけたりして、かなり笑える絵がいい。そしてジョン・コナー(スタール)は精神を病んでいるのか、バイク事故を起こし、動物病院に侵入して鎮静剤を貪る。そこの女医ケイト(デインズ)は中学の同級生だった。

 今回のT-X。T-1000のように何にでも変身する上、IT化が進み携帯の遮断とか車を遠隔操作できる優れもの。最初は劇場で観たため激し過ぎるカーチェイスに腰を抜かしそうになった。墓地での格闘からケイトの父がいる軍事施設まで。彼女の父はスカイネットの開発者だったのだ。審判の日“JudgementDay”は避けられたのではなく10年延長されただけだった。そして、旧型T-101はケイトを守るため過去にやってきた事実がわかる。

 最後の砦を指示したT-101。しかし、そこは30年前の核シェルターだった。未来を変えることはできないのか・・・深いテーマと反戦メッセージ。こんな虚しい終わり方でいいのか。アクションと笑い、しかし深淵すぎるテーマとのバランスが悪い。

 この映画公開の2年前。雪道の高速道路で、大型トレーラーが俺の車に激突しそうになった。映画のシーンにそっくり…死ぬかと思った。

kossy