劇場公開日 2006年8月19日

「テニスコートのネットを比喩に・・引き込まれる」マッチポイント カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テニスコートのネットを比喩に・・引き込まれる

2018年11月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

個人評価:4.2
まるで物語が脈打つようにストーリーに引き込まれる。
テニスの試合でボールがネット上にあたり、真上にあがった描写を比喩に、こんなにも繊細に深く人生を描くウッディ・アレンはすごい。
主人公の表情が最初と最後では大きく違い、ラストシーンの表情は、虚ろではあるが、どこか透明で美しくも感じられた。
実際のテニスの試合では、向こう側にボールが落ちれば自分の勝ちだが、この映画では・・・。はたして主人公にとって最後の勝敗はどちらだったのだろう。最後まで問い掛ける演出に頭がさがる。
また若い頃のスカーレット・ヨハンソンが魅惑的で美しく、この物語にもよく合っている。

カメ