劇場公開日 2022年9月16日

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「生きるということ」ロード・オブ・ザ・リング みょこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0生きるということ

2015年7月10日
Androidアプリから投稿

興奮

大袈裟かもしれない。
しかし私はこの作品で、生きるということを学んだ。

人には守らないといけないものがある。
それは人それぞれで、家族だったり恋人だったり友人だったり、目に見えないが信念だったり誇りだったり。
そんな、沢山ある中、共通するのはその思い。守りたいという思い。

作中では色んな形の守りたいという思いが見える。
それぞれの思いを抱き旅に出る9人の仲間。
そしてその思いを繋ぐ、指輪という存在。
指輪は邪悪なしるしとして、初めはとらえていたが、何度も観る度に実は指輪という存在が上手くその強い思いを繋ぎ止めている事に気付いた。
人は共通の敵がいると、団結し強くなる。
まさにそれがサウロンで、敵を倒すための武器であり敵でもあるのが指輪だ。
その指輪が有る限り、敵は敵であり続け、尚且つそれにより仲間は仲間であり続ける。

人間社会も同じだと思う。
共通の敵がいて、例えばそれが上司で、その上司に対して同僚や先輩後輩と、従い反発し愚痴を言い合い仲を深めていくことがあると思う。
そんな日常を感じさせつつ、しっかりとファンタジーの非日常さを忘れさせない作品。

ピータージャクソンやその他関係者が言っていた、この作品はイギリスの歴史という言葉。
観終わった後、まさにその通りだと確信した。

この映画のテーマはなんだ?と言われても、一言には収まりきらないように思う。
強いて言うなら、「生きるということ」。
これは、イギリスの歴史で、ファンタジーで、この世界に住む全ての生き物の生を表す映画だ。

みょこ