「今の感覚からは程遠い文法のドラマにブチ込まれる乱射シーンにビックリ」刑事マルティン・ベック よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今の感覚からは程遠い文法のドラマにブチ込まれる乱射シーンにビックリ

2022年8月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ほぼほぼ半世紀前の映画、しかもスウェーデン製なので、今の感覚からすると全然文法が異なるのでビックリ。これといって意味もない長回しとかかったるい感じの会話とか淡々とした描写が続くし何度となく睡魔に襲われます。犯人像もあっさりバレるし何を見せられてるのかなと困惑しているところにブチ込まれる乱射事件でいきなりハイテンションに。市街にヘリが墜落する度肝を抜くカットもさりげなく挿入されますが1番スリリングなのは主人公の救出シーン。メチャクチャ危険なところで宙吊りになった主人公が気絶したまま梯子に頭を強打するところとかブッ!と吹き出しました。しかし主人公があんな感じのままストンと終幕、70’s恐るべしと思いました。昔のあの空気感を知らない世代が観たら何じゃこれ!?って怒るかも知れませんが個人的には十分楽しませてもらいました。

よね