劇場公開日 1981年2月28日

「「本陣 」に乗り込む グロリア」グロリア(1980) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「本陣 」に乗り込む グロリア

2018年10月20日
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1980年の ジョン・カサヴェテス監督作品
NYに 移民二世として育ち、この都市を熟知してるのが よく判る
ブロンクスのちょっと危ない感じとか…
タクシー運転手の 様々な人種と、彼等の危険と隣り合わせな 日常とか… 地下鉄の汚さとか…

日本の「子連れ狼」を換骨奪胎した物語
子供のオヤジのせいで、グロリアがチビをつれて NYを逃げまわり、最後は組織のボス(昔の男)の元に乗り込むのだが…

若くない グロリア(ジーナ・ローランズ)の魅力
エマニュエル・ウンガロにハイヒールが 本当によく似合う
(猫派の女!)
(あの頃は、肩パットがデカイ!)
煙草の燻らせ方、口笛1つで タクシーを停めちゃうとことか…
躊躇なく、撃ってしまうとこも リアリズムの人である
やさぐれ女なのだが、
敵陣に 一騎で切り込んでゆく、武将のようなところもあり、猫派の女でも、武闘派で戦略家でもある
(ボスの元カノなので、部下が 一瞬、躊躇してしまうのが 理解出来る… 笑 )

NYの雰囲気(不思議な魅力)とグロリアの男前で見せる映画

インディペンデント・ムービーの立て役者である
カサヴェテス監督も男前で、ローランズとは お似合いのカップルである

jarinkochie