劇場公開日 2006年5月20日

ダ・ヴィンチ・コード : 特集

2006年5月9日更新

こんなにあった!「ダ・ヴィンチ・コード」トリビア 10~18

トリビア10◆アリンガローサ司教の名前の秘密

「オプス・デイ」のマヌエル・アリンガローサ司教は、スペイン系イギリス人アルフレッド・モリーナが演じている。原作では怪しげな行動をとるが、アリンガ・ローサと区切って読むとイタリア語で「赤いニシン」、英語では「Red Herring」(ニセの手がかり)になる。読者へのひっかけだったと名前から読みとれる。

トリビア11◆シラス役の候補は?

色白なところがイメージにぴったり
色白なところがイメージにぴったり

「オプス・デイ」の修道僧シラスを演じたのは、「ビューティフル・マインド」で怪演したポール・ベタニー。このシラス役にはクリストファー・エクレストンらが候補として取りざたされていた。

トリビア12◆シラク大統領も全面協力

この「モナ・リザ」はレプリカ
この「モナ・リザ」はレプリカ

ルーブル美術館に関してはシラク大統領の全面的なバックアップもあって、フランス文化省から正式な撮影許可が下りた。05年7月中旬、1週間夜間撮影された。

トリビア13◆「モナ・リザ」は偽物!?

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ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」は、あまりにも歴史的価値がある文化遺産ということで、直接にカメラの照明を当てることを禁じられた。映画の撮影ではルーブル美術館の内観は使われているが、「モナ・リザ」はレプリカ(複製画)が使われた。

トリビア14◆ロケ撮影できなかった場所 その1

パリのサン・ジェルマンにあるサン・シュルプス教会は、メロビング朝時代に建てられた古い教会。指時計が有名で、“ローズ・ライン(子午線)”が教会内を通ることで物語の重要な鍵をにぎるが、ロケ隊による教会内の撮影は許されなかった。

トリビア15◆ロケ撮影できなかった場所 その2

ロンドンの重要なロケ地候補だった中央部にあるゴシック建築様式の“世界遺産”のウェストミンスター寺院は、原作の“神学的にまったく根拠のない仮説”を不服として、撮影許可がおりなかった。代わりになったのは、リンカーンシャー州にあるリンカーン大聖堂。ウェストミンスター寺院は11世紀に建てられて以来、代々英国王室の戴冠式が行われ、多くの国王の墓がある英国国教会の総本山。なお、「V フォー・ヴェンデッタ」で爆破予告される“ビッグ・ベン”が有名な国会議事堂、別名ウェストミンスター宮殿も“世界遺産”だが、ちがう建築物、念のためです。

トリビア16◆第2次大戦以来の出来事

ウェストミンスター寺院の代わりに撮影されたリンカーン大聖堂は、ロンドンから230キロ北にあるイングランド東部リンカーンシャー州の小高い丘の上にあるノルマン建築とゴシック建築が融合した建築物。大聖堂の鐘は“グレート・トム”と呼ばれ、第2次大戦中の一時期をのぞいて定時になると正確に鐘を鳴らしていたが、ロケ隊が訪れた05年8月15日~19日の5日間だけは鳴りやんだ。

トリビア17◆映画の中の歴史的建造物

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ロンドンのテンプル教会、スコットランドのロスリン教会といった原作の舞台になった歴史的建造物が映画に収められた。

トリビア18◆「ダ・ヴィンチ・コード」は珍しい作品

ロン・ハワード監督作品は、76年の監督デビュー作「バニシングIN TURBO」以来、ファンタジー作品「ウィロー」「グリンチ」をのぞけば、ずっとアメリカを舞台にした物語ばかりを撮ってきた。「遥かなる大地へ」の冒頭部分はアイルランドが舞台だったけれど、「ダ・ヴィンチ・コード」は映画全編がヨーロッパで撮影された珍しい作品。

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