劇場公開日 2003年3月21日

「孤独な男×孤独な男」キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン セロファンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0孤独な男×孤独な男

2021年6月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

色々と驚きの多い映画でした。人々を魅了し、欺いてきた男が十代の未成年であった事。天才詐欺師が一転FBI側の人間として犯罪防止に貢献した事。そしてこれが実話であるという事。

父親の金銭問題や両親の離婚で心を痛めた少年フランク。家庭環境が子供に与える影響は大きい。犯罪者となっても、親に楽をさせてやりたい気持ちや、家族3人での団欒を夢見る姿は切ないです。華麗な犯行を重ねるも、その影は常に孤独で、愛を求めています。

トムハンクス演じるFBI捜査官とのやりとりも心惹かれます。毎年クリスマスには必ず電話で会話する彼らからは、追う者・追われる者というよりは、孤独な者同士の絆を感じます。

なぜフランクは詐欺師から転身したのか?トムハンクスの存在が大きかったのかもしれませんが、その辺りをもう少し見てみたかったです。

セロファン