劇場公開日 2007年4月29日

「ハネケ監督にしては失敗作?」隠された記憶 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ハネケ監督にしては失敗作?

2019年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 自宅前の盗撮映像。防犯カメラのゆな雰囲気だが、送り主は何を目的にしているのかさっぱりわからない。映画の始まり方が無言状態なので、そうした恐怖を倍増している。

 見逃しちゃダメだ!と思いつつもパソコンを触りながらの鑑賞となってしまい、何か見落としているのかもしれないが、そんなことはどうだっていい。息子を誘拐されたと思い、自分の過去の罪を思い出して疑心暗鬼になるジョルジュ。その罪の意識が問題となるだけ。具体的な描写もなく、会話だけの判断となってしまうが、黒人に対する後ろめたさはかなり見受けられた。

 男に呼ばれて、その場で首切り自殺されるシーンがショッキングなだけに、後半がどうしてもだるくなる。最後のロングショットの2シーンによってビデオの隠し撮り犯人は未だ健在だと暗示して、非日常の恐怖を描き出す手法は凄いと思う。けど、つまらないんです。

kossy