劇場公開日 2024年4月26日

「くだらなさを楽しみたいならアリ」キラー・ナマケモノ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0くだらなさを楽しみたいならアリ

2024年5月15日
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鑑賞方法:映画館

予告編を観て、かなりできの悪い、くだらないホラーなんだろうなと予想はしていた。でもその予想を上回るひどさとくだらなさ。これ、確信犯的にこんなつくりにしたのか?と思ってしまうくらい。
序盤は女子大学生の寮の会長選挙にまつわる話。そもそも寮の会長ってそんなに死守したがる役職なの?という疑問が。そして出てくる女優さんたちがことごとく大学生に見えないくらい老けている。現会長のブリアナの性格もひどいが、主人公のエミリーもなかなか悪いやつ。地味な立場を一発逆転するためにナマケモノをマスコットとして飼う?安易すぎるし、それに同調する寮生たちもアホすぎた。まったく理解できない変な設定だった。
そして、肝心のナマケモノがまたひどい。完全にぬいぐるみを動かしている見た目。最初はかわいいという設定にしなければならないはずが、かわいく見えない。監禁されていた業者への反抗から人を殺したが、徐々に知恵をつけていくという流れは悪くないが、サイト見たり、ETみたいなことしたりするのはもう完全な進化じゃんか!あまりのくだらなさにちょっと笑ってしまった。
他にもチャッキーやシャイニングへのオマージュっぽいシーンや、なかなか死なないアルファのしぶとさにも苦笑してしまう。学生映画なら内輪ウケも含めてアリなのかもしれないが、商業映画でこれはない。1点をつけてもいいのだが、なんだかんだでちょっと笑ってしまったから一応2をつけておく。こういうひどさとくだらなさを楽しみたい人にはおススメだ。

kenshuchu