劇場公開日 2024年2月16日

「👏「生きる」ことの解を分かりやすく教えてくれた」Floating Holidays フローティング・ホリデーズ SkyLockさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5👏「生きる」ことの解を分かりやすく教えてくれた

2024年2月20日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

海外の映画祭で37冠を獲得し
2023年カンヌ国際映画祭ではコンペティション部門のノミネーション最終審査まで残った
作品ということもあるけど
住吉美紀さん(TOKYO FM朝のワイド番組「Blue Ocean」のパーソナリティ)が出演してる!というのが本当の見た理由😃

Floating Holidays
フローティング・ホリデーズ
日本の現実が抱える問題のようにも思えた💛

主人公みか(小澤真利奈)の弟まさゆき(武田航平)の、一人禅問答が秀悦でした。

仕事に固執する姉みか
の一言一言に
のれんに腕押しで受け流しながらも
核心で諭す
奔放に感覚で日々過ごしてる弟まさゆき

まさゆきは語ります
人(人類)として生まれたら
生きること でしかないと

つまり必ず死ぬ(死に向かって生きている)てしょ と

なるほど
アメーバーや海洋の小魚の群れをみれば、納得する
同種の生物が、いかに繁殖し、子孫を残し、存続するかが、最も重要だ(生物で学んだ)

でも、
これって、最近の企業がよく言っているサスティナビリティ(持続可能)と、どこか似てる

まさゆきは
パチンコが大好き だけど
パチンコはしないようだ
スロット派

パチンコはただレバーを握っているだけ
スロットは確率を考えながらボタンを押すから
常に頭を使ってる 結果
余分なことは考えなくなる(という論理)

でも、これこそ仕事人間の頭の中のよう
(仕事、仕事と言って、他のこと・・家庭、友人、町内会・・・から逃げている)

禅問答のような二人のやり取り
を聞くうちに
「正解」がないことに気づいていく自分がいる
(ラッドインプスの「正解」に、通じる)

海外の映画賞を取る術を心得ているのかなぁー

ロケ地は福岡県うきは市
日本の田園風景
そこに
パチンコ店
神社、お参り
エンドロールのアルファベット表記
登場する地元の人たちの愛らしさ(自然さ)

映像は
観客を会話に集中されるため(?)に多用されたカット画像編集
室内は無機質で、壁は白く装飾もない

構成は
二人の会話だけが、妙に自然(ほかの登場人物の会話は、台本を読んでる演技感ありあり)

知恵、あるなぁー
と、感心させられた作品でした

住吉さん、お疲れ様でした😃

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SkyLock